さて、「水曜どうでしょう」も今年で足掛け4年。
認知度は上がるわ、関連グッズは売れ行きを伸ばすわで、「どうでしょう」さんも以前に増しての繁盛ぶりである。
ところがどすこい、いまだHTBの社屋の壁には「どうでしょ」さんの横断幕がかかるでもなく、地下鉄南平岸駅に駅貼りのポスターが仰々しく出現するわけでもなく、そんな番組ありましたっけと言わんばかりの、相変わらずのあしらいようである。
いや、実にすばらしい。
その反対に、うちで散々にコケにしたOnちゃんなぞは、今やHTBの屋上に巨大なモニュメントばりに聳え立ち、毎夜ライトアップされるという地位の向上ぶりである。
このあたりの、HTB首脳陣のバランス感覚たるや絶妙である。こうでなければいけない。
あれを間違って、藤村くんあたりを巨大モニュメント化して夜毎ライトアップするようでは、いざと言う時引っ込みがつかないのである。まぁ、無いとは思うが・・・。
番組カラーと言うもの、それほど全社一丸となって作り上げねばならぬという好例である。
さて、前置きはこれくらいにして、
いよいよ、「甘いもの早食い対決」の登場である。
視聴者諸兄、これは必見である。
かく言うぼくも、この対決の現場でカメラを回しながら緊張感に悶え苦しんだことを白状しておく。
息詰まるのである。
それほど事態は凄惨を極めるのである。
何故と言って、
かたや、あんこの国からよみがえってきたような甘味男の藤村くんである。甘いものに関しては生え抜きである。
その藤村くんに果敢にもミスターが挑戦するというのだ。
この事態が凄惨でなくてなんであろう。
だが、「傷つくミスター」というものも、なにやら女性ファンの心を捕らえそうで番組的には魅力である。
しかし、ここでひとつの事実を諸兄に告げておく。
いまやミスターはかつてのミスターにあらず。
自ら率先して甘いものを食うのである。
ミスターは変わったのである。
かつて、ミスターは名うての酒飲みであった。
その彼が、動機は判然としないのだが、酒をのまない。
今回のロケでも、疲れて宿へ入って晩飯となって、「まず、ビールを」などとわめいているのは、たいして飲めもしない、酒にもクルマにも酔う方の3人であり、
ミスターはと言えば、
「ぼく、サイダー」
と、済ましたものである。
ちょっとカッコイイのである。
おまけに、驚いたことに宿に着くなり部屋においてある饅頭を食うのである。それも4人のなかで一番最初に。
つまり、これは、ぼくの推測するところ、こうである。
これまで大量のアルコールから摂取していた糖分が、酒とともに断たれたことによって、ミスターを突然の甘党に変えたに違いない。
案外この勝負、判らないのである。
ミスターの作戦しだいでは信じられない事態もおこりうるのである。
さあ、予断を許さない、次回「水曜どうでしょう」に
ご期待ください・・・なのである。