戦後70年…「シベリア抑留」は今も続いている。
旧ソ連は満州や樺太などで投降した日本軍兵士や民間人約57万5000人をシベリアや中央アジアなどの収容所に送った。過酷な労働、寒さに飢え… 約5万5000人が死亡したとされる。多くの日本軍兵士が1950年代までに帰国を果たした一方で、数十年もの間、現地で生きざるを得なかった民間人がいた。
彼らの存在は1990年代になってようやく明らかになったが、そのとき既に、彼らには外国人妻との間に子が、そして孫がいた。
日本語も忘れていた。日本に永住帰国を果たした者。日本に帰国後、再び抑留された異国の地へと戻る者。彼らの運命は戦争に翻弄された。遠く離れた国で暮らす日本人の血を引く家族。日本とカザフスタン、2つの国に暮らす元抑留者やその家族の今を追った。彼らに聞いた。もし戦争がなかったら?そしてあなたは今、幸せですか?と
数奇な運命を生き抜いて年老いた彼らが私達に語る重い言葉とは
- ナレーション
- 森さやか(HTBアナウンサー)
日本人が抑留されていたカザフスタン 今は発展を遂げている
カザフスタンに建てられた日本人慰霊碑に手を合わせる阿彦さん
シベリア残留者 阿彦哲郎さん
1993年に日本に一時帰国をし、生き別れになった兄弟との再会をする阿彦さん
シベリア抑留時の日本人たち 満足な食事も与えられない強制労働でやせ細り多くの人が命を落とした
かつての収容所を再現した博物館を訪ねる阿彦さん
スタッフ
- 撮影
- 石田優行
- 通訳・コーディネート
- 木村邦生
- 編集
- 中川大輔
- 音響効果
- 百石 仁
- ディレクター
- 菊地真章
- プロデューサー
- 濱中貴満