5月4日、学校から車で帰宅途中、猛スピードで中央分離帯を乗り越えてきた乗用車に衝突され、死亡した。38歳だった
今年5月、北海道旭川市の国道で小学校教師の女性が車で帰宅途中、中央分離帯を越えてきた車に衝突され死亡した。逮捕された男の呼気からは基準値の3倍のアルコールを検出。事故直前には、別の2台の車をカーチェイスのように追い越していた。危険運転に問われると思っていた遺族に検察が告げたのは、より刑罰の軽い過失運転致死罪での起訴。「ハンドル操作のミスが原因」と判断した。遺族は危険運転の適用を求めて再三にわたり要望書を提出。家族を失った悲しみと納得できない判断で二重に苦しめられる遺族。およそ2か月後、ついに検察は起訴内容を切り替えるのだが、取材で明らかになったのは、当初から「危険運転」を検討できたにも関わらず、遺族の訴えがあるまで「見過ごしてきた」検察の怠慢とも取れる対応だった。
スタッフ
- ディレクター
- 原 彩菜
- プロデューサー
- 坂本英樹