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HTB環境スペシャル 凍らぬ海 ~流氷からのメッセージ~

2010年3月27日(土)10:45~11:45(※北海道ローカルの放送です)

北海道に厳しい冬の訪れを告げる使者、流氷
豊かな生態系をつくり、観光客を呼び込む、恵みの源
オホーツクは流氷の南限 地球環境の高感度センサー
その流氷が減っている…
気温上昇 氷下の異変 凍らない海 迫力を失う氷
未来への一歩を踏み出すために“流氷からのメッセージ”を読み解く

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今年もオホーツクに流氷がやってきた。この当たり前の光景が、そう遠くない未来には見られなくなるかもしれない。流氷が減っている。40年以上、流氷の研究を続けている道立オホーツク流氷科学センターの青田昌秋所長は「流氷勢力は100年前の半分」と分析している。オホーツクは北半球の流氷の南限。そのため流氷は環境変化を如実に反映する高感度センサーだ。青田所長は「気温が4℃上昇すると北海道で流氷が見られなくなる」と警告している。ロシア・アムール川下流で誕生し、遙か1400キロの旅を経て北海道にやってくる氷と、旅の途中、海が結氷して生まれる氷が加わってオホーツクの流氷が形成されている。オホーツク沿岸の気温は過去100年で平均0.7℃上昇していて、これからの100年で3~4℃上昇するという気象庁のシミュレーションもある。警告は脅しではない。実際、流氷そのものが減っていて、氷の下の生態系にも変化が現れている…。 番組では、巡視船そうやと北大低温科学研究所による流氷調査、変化が如実な羅臼のウニ漁、長年流氷を撮り続けてきた写真家、氷の下に潜り続けるダイバーなど、流氷に関わる様々な事象や人々を通して、流氷からのメッセージを読み解く。
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ナレーター 紺野美沙子
撮影 三戸史雄
音声 浅野光宏
編集 笹森大玄
音響効果 宮田友紀子
ディレクター 柴田遼 広瀬久美子
プロデューサー 数浜照吾
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紺野美沙子

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俳優・国連開発計画(UNDP)親善大使
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。1980年、NHK連続テレビ小説「虹を織る」のヒロイン役で人気を博す。「武田信玄」「あすか」など多数のドラマに出演。舞台「細雪」(原作・谷崎潤一郎)では、三女・雪子役を好演。他に、「「オットーと呼ばれる日本人」(作:木下順二)、「きんぎょの夢」(原作:向田邦子)、「現代能楽集イプセン」(作:坂手洋二)などがある。テレビ・映画・舞台に活躍する一方、1998年、国連開発計画親善大使の任命を受け、カンボジア・パレスチナ・タンザニア・東ティモール他、アジア・アフリカの各国を視察するなど、国際協力の分野でも活動中。近著に、親善大使として訪れた国や人々について綴った「ラララ親善大使」(小学館刊)がある。2010年3月末から、NHK教育テレビの語学番組「ギフト~E名言の世界」に出演する。
HP:http://www.konno-misako.com/index.html