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雪は地球環境のセンサー 1


いま極地は地球環境のセンサーとして注目を集めています。
人間社会が吐き出した汚染物質が遥か地球の両極まで運ばれ雪や氷に蓄積、生態系への影響が心配されるからです。
北極圏。ノルウエー領スバールバル諸島のスピッベルゲン島は、その研究の最前線。
ノルウエー政府は、ここを極地科学研究の拠点として世界各国の科学者に門戸を開いています。
日本も91年からここで観測活動を続けています。


ニーオルスン ニーオルスンの各国の観測基地。
ドイツは3年前からオゾンの観測をしています。ノルウエーの国立大気研究所では、大気にのって流れてきた工場の煤煙や汚染物質の検出をしています。
日本の科学者も雪、氷河、海氷など様々な分野で研究をしています。



北極点に近いここにも温暖化の影響が確実に忍び寄っています。
天からふる雪は、長い時を経て氷河となります。
その氷河が、スピッベルゲン島でも温暖化の影響で確実に後退(溶けてなくなる)しているのです。
このように北極の降る雪は地球環境のセンサーであり、人間の営みを映し出す鏡ということがいえるのです。



スバールバル大学 ロングイヤービンの街には、世界最北の大学スバールバル大学があります。
ノルウエー政府が、地球環境を守るための研究者を養成するのを目的に、93年に設立しました。
100人の学生のうち30人が外国人という国際大学です。 そして授業は全て英語で行われています。 学生たちのこれからの成長が楽しみです。



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