2012年01月12日(木)
がんばっぺ岩手、がんばっぺ釜石
2012年が始まって、早くも11日が過ぎました。
去年は、東日本大震災により私の故郷・岩手県釜石市も被災しました。
実はあの震災以降一度も帰省していなかったため、年末に行ってきました。
なぜ震災から9か月も帰省していなかったのかというと、心の整理がどうしてもつけられなかったからです。
高校卒業までの18年間、私を育ててくれた故郷・釜石。その釜石の悲惨な現状を目にしたくないという感情があったからなんです。
本来はそんなことを言わずに、被災地復興に動くのが正しい姿なのかもしれません。
自分勝手だということは充分承知しています。
でも、震災直後にテレビに映った故郷が波に飲み込まれる映像、友人の家が一気に姿を消していったあの瞬間だけはどうしても忘れることが出来ませんでした。今でも、あのシーンを思い出して、夜中に目を覚ますことがあります。
実際に釜石市内、隣町の大槌町内を回ってみると、未だに瓦礫がいたるところに残っていました。三陸鉄道の線路が崩れ落ち、道端に落ちていました。船も海に戻されることなく、陸地に乗り上げたままになっているところもありました。
そんな中で、祖母がこんな一言を発しました。
「今回の津波は、戦争よりひどかった」
祖母は太平洋戦争を生き抜いてきた人間です。太平洋戦争でも多くの方が亡くなりましたが、今回の震災は、人だけでなく、町ごと飲み込んでしまいました。町の面影すらなくなってしまったことにショックを受けたそうです。
昨日で震災から10か月が経ちました。
少しずつですが、被災地は一歩一歩着実に復興に向けて動いています。
今回帰省し、改めて復興に向けて力にならなければならないと感じました。
年月が経つにつれ、皆さんの記憶から薄れてしまうかもしれませんが、同じ日本の中にはまだ苦しんでいる人がたくさんいるということを頭の片隅に置いておいて頂いて、本当に小さいことでも良いので被災地の復興に力を貸して下さい。
宜しくお願いします。