2022年03月11日(金)
東日本大震災から11年
東日本大震災から11年。
あの地震と津波で、多くの命が失われました。
年末に帰省した際、岩手県釜石市にある
「釜石祈りのパーク」を訪れました。
この場所は、東日本大震災の犠牲者を慰霊、追悼するとともに
震災の教訓を後世に伝える施設です。
震災前、私のいとこの祖母はこの辺りに住んでおり、
11年前のきょう、この場所にあった鵜住居地区防災センターに避難。
200人以上が避難し、推定で160人以上が津波に飲み込まれ
亡くなりましたが、その中に含まれています。
この施設は、「避難者が避難生活をする拠点になる場所」
つまり津波が想定される場合は高台などに一時避難し、
津波が引いた後に被災者が生活をするための場所でした。
しかし、地域の避難訓練の際にこのセンターが使われ、
「センター=避難所」と認識されるようになってしまったのではないか
ということなのです。
この場所には「津波高のモニュメント」があり、
鵜住居駅前地区の津波浸水高、海抜11mを表しています。
津波は防災センターの2階天井付近まで達しました。
悲劇を二度と繰り返してはいけないと、
2019年3月11日、「釜石市防災市民憲章」が制定され、
この場所に命を守るためにはどう行動すべきかの碑が立てられました。
失われた命は戻ってきません。
忙しい日常で、なかなか災害に対する備えは出来ないかもしれませんが、
きょう3月11日はあの震災に思いを寄せ、
備えについて考える機会にしませんか。