2008年07月25日(金)
ウインナーコーヒーの思い出
たしか、駅前の「珈琲館」という喫茶店だった。
母が注文する、白くてフワフワしたクリームののった飲み物は
とっても惹かれるものだった。
まだ小学生だった私は、ウインナーコーヒーという名を聞いて
ソーセージが入ってるのかと、
とんでもない味を思い描いていたものだ。
一口もらって飲んで、すぐに気に入った。
思えば、私がコーヒーが美味しいものだと認識したのは
ここが始まりだった気がする。
まず最初、かき混ぜずに一口すする。
まだ冷たいクリームが、上唇をひんやりさせて
そのあと、温かなコーヒーが流れ込んでくる。
コレが、たまらなく甘美な瞬間。
つづいて、ゆっくりとかき混ぜて、
クリームとコーヒーが一体となったところを
スルリ、スルリと啜ってく。
コレが、私のオススメのウインナーコーヒーの飲み方です。
苦味と甘さ。
冷たさと温かさ。
この相異なる存在同士が、口の中で合わさるのが!
いいんですね~♪(笑)
今もウインナーコーヒーを飲むと、あの頃の母との時間が蘇る。
だから、ちょっぴり寂しくなった時や人恋しくなった時に
なんだか、無性に飲みたくなる。
それが、私にとってのウインナーコーヒー。