2011年01月19日(水)
透明感のある人
"透明感のある人"とは
こういう人のことを言うんだなと感じました。
アリス=紗良・オットさん。
ドイツ出身の22歳、ピアニスト。
週末、札幌でコンサートが開かれたので聴きに行ってきました。
席が前から6列目だったので、細かいしぐさまで
よく見ることができましたよ。
赤いロングドレスを身にまとって軽やかにと登場した彼女。
すっと伸びた長い手足に、凛とした表情、
腰までかかる長い髪をかきあげて、いよいよ演奏開始です。
一瞬、ピンと張ったような空気が流れます。
そして、音が鳴り出すと
ふわーっと心が浮いたような感覚になりました。
演奏されたのは、ショパンやベートーベン、
メンデルスゾーンの曲なんですが、
音が生きているかのように華麗に跳びはねます。
一曲の中でも目まぐるしく変わる表情
目が追いつかないほど素早い指の動き
素足でしなやかにペダルを踏む様子
曲を終えるごとに深々とするお辞儀
すべてひっくるめて、"万華鏡"みたいだと感じました。
音と表情との組み合わせが少しずつ変わるごとに
新たな魅力を見せてくれて。
はぁぁ、今思い出しても、ホントにすごかったなぁ。。。
この日のコンサート。
アンコールの曲が終わると、「ブラボー!」と声があがり、
スタンディングオベーションが沸き起こりました。
その時、はじめて、天真爛漫な笑顔を見せてくれました。
それはそれは、とてつもなく透明感がありました。
サインいただきました(嬉)