2013年07月03日(水)
美と影と
美術館で絵や写真をみて
吸い込まれるほどの美しさにため息が出ることはよくあるけれど
目にした瞬間心がざわめく感覚を、久方ぶりに味わいました。
「ガラスの涙」 ※絵はがきより
アメリカの写真家、マン・レイの作品です。
道内のとある美術館でこの作品を前にした時、
しばらくぼんやりとしながら立ち尽くしてしまいました。
たしかに、とてつもなく美しい。
でもそれだけじゃない。
何を想い、涙したんだろう。
この目は、どんなものをうつしだしてきたんだろう。
「ガラスの涙」には、美のなかに
底知れない悲しみやはかなさ、狂喜のようなものもある気がして
目線はこちらを向いていないのに
心を見透かされてるかのような感覚になりました。
完璧でスキのない美しさよりも、
この作品のように、少し影を感じる作品に惹かれてしまいます。
抽象的かつ感覚的な話ですが、どこか救いがある気がするんです。
気に入ったので、同じ絵はがきを数枚購入。
使うペンは、やっぱこれですかね。
ガラスペン