now onair

NEXT

めぐみ横丁

2013年07月03日(水)

美と影と 

 

美術館で絵や写真をみて

吸い込まれるほどの美しさにため息が出ることはよくあるけれど

目にした瞬間心がざわめく感覚を、久方ぶりに味わいました。 

20 (2).jpg

 「ガラスの涙」 ※絵はがきより



アメリカの写真家、マン・レイの作品です。

道内のとある美術館でこの作品を前にした時、

しばらくぼんやりとしながら立ち尽くしてしまいました。

 

たしかに、とてつもなく美しい。

でもそれだけじゃない。

 

何を想い、涙したんだろう。

この目は、どんなものをうつしだしてきたんだろう。

 

 

「ガラスの涙」には、美のなかに

底知れない悲しみやはかなさ、狂喜のようなものもある気がして

目線はこちらを向いていないのに

心を見透かされてるかのような感覚になりました。

 

完璧でスキのない美しさよりも、

この作品のように、少し影を感じる作品に惹かれてしまいます。

抽象的かつ感覚的な話ですが、どこか救いがある気がするんです。

 

 

気に入ったので、同じ絵はがきを数枚購入。

使うペンは、やっぱこれですかね。

 

20 (1).jpg 

ガラスペン