2013年08月23日(金)
落語家 立川談春さん
札幌は、朝晩少し涼しくなってきましたね。
路肩には、アジサイとコスモスが同時に咲いています。
うまく撮れなかったけれど。
・・・クスッと笑ったアナタ。
もしかしたら、先日、同じ場にいたかもしれません。
(なんのこっちゃ~という大半の方、なぞ解きはのちほど^^)
札幌で開かれた立川談春さんの独演会。
春に続き、夏も大入りでした。
で、ストーリーに入る前の"枕"で、談春さんが、
アジサイとコスモスがなぜ北海道では同時に咲くのか?
という疑問について面白く話していた、というわけなのです。
2時間半におよぶ独演会、古典落語の「子別れ」に痺れました。
古典落語、と聞くと、昔から伝わってきた話を一語一句忠実に語る、
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、型を知った上で、
違和感のないよう時代設定を変えたり
噺家に合った登場人物のキャラクターにしたりと、案外、自由。
同じ演目でも、噺家によってテイストが違うのも、落語の魅力です。
今回の「子別れ」は、原作を師匠の談志さんがアレンジしたもので、
談志さんから直接、同じ演目をやっていいと許可をもらった談春さんが
さらに1年ほどかけて仕上げたオリジナルの人情噺なんだそうです。
妙に大人びた発言をする子どもの顔が、鮮明に、頭に浮かびます。
なんて顔つきがいい方なんだろう、と感じます。
目鼻立ちが良い、とか、そういうハナシではなく、
表情に自信や考え、生き様が、自然とにじんでいる気がするんです。
ある方が、「自然は不自然の果てにあるもの」という言い方をしましたが、
この"自然"って、中々、難しい。
決してきれいごとだけではなく、
少々の毒もあって、人間味あふれる確かな語り。
同じ時代を生きて、こうして舞台を観られて、幸せです。
さて、そろそろ、夏の終わりが近づいてきました。