2013年11月21日(木)
噺
落ちを語る、と書いて、落語。
2夜連続で、この方の独演会に行ってきました。
師匠に立川談志さん、兄弟子に志の輔さん。
めぐみ横丁でも何度かご紹介させて頂いた
落語家・立川談春さんの独演会。 @小樽と札幌
2夜連続と言っても、落語の場合、演目は全て変わります。
すっかり入り込んで聴いていると・・・
途中、はたと気づきました。
「あの噺だ!」
蘇りました。
去年の春、兄弟子の志の輔さんが
高座でかけていた演目と同じ「抜け雀」だったんです。
テンポのよいスカッとした噺、というよりも、
余韻を楽しめる深い味わいの古典落語。
口調はもちろん、キャラクターの作り上げ方が違うので
途中まで気づきませんでした。
まだまだ落語初心者ですが、
こうして同じ演目を違う落語家さんが語るのを聴いて
頭に浮かぶシーンや人物像の違いを楽しむ
という味わい方もあるんだな、と実感しました。
拍手喝采。
「けなされると腹立つけど、褒められると不安になる。」
こうぼそっと口にし、何度も何度も頭を下げながら、幕が下りました。
けなされると落ち込むけど、褒められると少し調子に乗る・・・あぁ・・・
ゾワゾワっと震えました。
次回は、どんな場面に出会えるのでしょうか。
この日読んだ談春さんの真打昇進までの道のりを描いたエッセイ。
奮い立ちます。