2014年01月24日(金)
読
寒いですね~。
この言葉、最近、何度口にしたか分かりません。
先日、ある居酒屋さんで名寄市出身の店主とお話していたら、
「通っていた小学校では、朝、気温が-23℃で1時間、-30℃で2時間、
登校時間が遅くなったんだ。それが嬉しくて!」 とおっしゃっていました。
(ちなみに、なぜ-25℃でなかったかは、分からないそう。)
つい猫背になって、ぬくぬくあたたまりたいこの季節、
晴耕雨読に代わって、
晴耕"雪"読、という言葉があってもいいな~、と思ってしまいます。
そこで、今回は、最近読んだ歴史小説を、2冊ご紹介。
偶然ですが、どちらも、テーマが似ていたんです。
山本兼一さんの 『利休にたずねよ』
時の権力者・秀吉に疎まれ、切腹を命じられた、茶人・千利休。
その運命の日までを描いた作品です。
最近映画化されたばかりなので、
記憶に新しいという方もいらっしゃるかもしれませんね。
葉室麟さんの『蜩ノ記』
濡れ衣を着せられて幽閉され、
さらに10年後の切腹を命じられた、戸田秋谷(しゅうこく)。
その運命の日までを描いた作品です。
こちらも来年10月に映画が公開される予定です。
ぜひみなさんの感性で楽しんで頂きたいので
かなーーりざっくりした説明ですが・・・笑
2つの作品に共通しているのは、
時代の流れや自らの運命に
翻弄されることなく 抗うことなく
静かに受け入れ、丁寧に生活し、その時を迎えるということ。
そして、周りの人は、この2人にとてつもなく大きな影響を受けて生きているということ。
文章から香り立つその佇まい凛とした生き方には、気品・気高さが漂っています。
読書のおとも
読んでみたい!というという方へ
電車など人の多いところで読むと、うっかり涙が止まらなくなり
周りの人たちがビックリしてしまうの可能性があるので、
静かに、ハンカチを片手に読むことをおすすめします!