2016年12月02日(金)
想
少し前になりますが、秋の京都に行ってきました。
燃えるような紅葉の美しさも楽しみましたが、
一番の目的は、
幕末の志士・坂本龍馬の"想い"を、感じること。
先月、没後150年ということで、
京都の各所で記念のイベントが行われていたんです。
京都国立博物館には、
暗殺された時に所持していた刀・"吉行(よしゆき)" や、
直筆の手紙などが展示されていました。
大柄だった龍馬らしく大胆な筆致でした
140通ほど残されている手紙の中で最も長いのは、5m!
姉の乙女(おとめ)宛で、
現在も建物が残されている"酢屋(
今も昔も材木屋さん
その手紙には、武士としての志が、
力強くも流れるような筆文字で記されています。
「日本を洗濯する」
日本を、変えていかなければならない。
鎖国していた当時、海外を知ることの大切さを感じ、
さらには、北海道を開拓する、いう夢も抱いていたという龍馬。
この世を去ったのは、大政奉還の直前。32歳の時。
私も、もうすぐその年になるんだ、と思うと、
何だか胸が異様にざわつきました。
最愛の人と出会い、
若くして、明治維新への道筋をつくり、
150年前という、そう遠くない過去に生きていた。
その32年間の人生は、とてつもなく濃かったに違いありません。
坂本龍馬の墓は、京都の街が一望できる高台にあります。
かつて住んでいた京都を、今の日本を、
どんな想いで見つめているのでしょうか。