2017年12月22日(金)
酒
年の瀬ですね。
といいつつ、正直なところ
あまりそんな気がしていなかったんですが、
ようやく実感できました。
去年、インタビュー番組
らぢおHTB「めぐみの館」にご出演頂いた
春風亭一之輔師匠の独演会@札幌
忘年会シーズンということで
お酒にまつわる演目が多く高座にかけられました。
"芝浜"もそのひとつ。
音楽で言えば"第九"のような存在で、
耳にすると、もう年末かぁ、と感じます。
これまで何度も、色んな師匠の独演会やCDで聴いてきたけれど、
あんなに笑ったのは、初めてでした。
というのも、この演目は、"人情噺"と言われる
ホロリと涙が出てくるような内容だからです。本来、は。
それを、あえて笑いに昇華させ、
軽やかに、あっさりと演じる一之輔師匠。
その凄みを存分に堪能した2時間でした。
・・・・・・今年も色んな落語会に行ったなぁ。
ずっとずーっと行ってみたかった会にも行けました。
東京・浅草の本法寺(ほんぽうじ)で、
毎年秋に開かれている『禁演落語の会』です。
戦時中、お酒や遊郭にまつわる53演目を、落語界では自主規制。
文字通り、高座で"演"じるのを"禁"止しました。
その53演目の台本は、戦後、
本法寺の境内に建てられた"はなし塚"に埋められています。
江戸時代から親しまれている、落語。
その歴史や変遷をたどりながら
お寺の荘厳な雰囲気の中で聴くと、
一言一言が、より重く、
心に入ってくる感じがいたしました。
2018年は、どんな"笑い初め"になるんでしょうか。