2018年02月27日(火)
削
ジュエリーアイス、みてきました。
十勝の豊頃町にある大津海岸です。
透きとおった氷が、砂浜の上で、
陽の光に照らされてキラキラと輝きを放ちます。
寒さによって凍った十勝川の氷が
太平洋に流れ出し、
波にもまれて、角がどんどん取れて
丸みを帯びた形となって、
海岸に打ち上げられます。
それが、ジュエリーアイスです。
地元の漁師さんたちは、昔から
"浜の氷"と呼んでいるんだそう。
冬の風物詩といえば "流氷"
今シーズン、この "ジュエリーアイス" も
ニュースで取り上げられるようになりました。
1月下旬には、
宝の山みたいにゴロゴロと
海岸を埋め尽くしていたそうなんですが、
わたしが行った時は、もう、
ぽつん、ぽつんと、
点在しているだけでした。
でも、それが、うつくしかった。
きっと、多くのジュエリーアイスは
大津海岸にたどりつくまで
順風満帆な旅ではなかったはず。
大きくてごつごつした氷が、
漂流し、波にもまれ、寒風にふきつけられるうちに、
角がなくなり、まぁるくなって、透明度も増していく。
こんな風に、時間をかけて、形を変えながら
そぎ落とされてきたモノや、言葉、思考に、
最近、とてつもなく魅力を感じます。