2021年05月31日(月)
宝
"北海道・北東北の縄文遺跡群"、世界遺産登録へ"
先週、飛び込んできたニュース。
7月の世界遺産委員会で正式決定される見通しで、
長い間、期待されていただけに
地元のみなさんにとって喜ばしいことですよね。
一方、現段階で1000を超える世界遺産があり
希少価値が減るし飽和状態なのでは、など否定的な意見もちらほら。
そもそも "世界遺産って何" と聞かれたら、どう答えますか?
観光地として魅力的な場所?
今の時代にスポットを当てたいエリア?
結果的にそういった側面もあるけれど、厳密には違うんです。
ユネスコの世界遺産条約にはこう書かれています。
"人類共通の宝物"
つまり、保全・維持をして
未来に残すべき価値のあるもの、とされているんですよね。
選定方法は、ユネスコの諮問機関が、各国の推薦するエリアを調査し
条件を満たしているか判断した上で決定。
文化遺産、自然遺産、その両方の価値を有する複合遺産に分類されます。
さらに、この世界遺産。なんと取り消されるケースも (!)。
維持・管理ができずに登録抹消された遺産がいくつかあります。
私は、10年ほど前に、世界遺産検定2級を取得し
国内外の多くの場所に足を運びました。( 単なる旅行好きっ>< )
自然遺産・屋久島に行った時、ひとつだけ残念なことが。
お手洗いの汚さ。想像を絶するものだったんです。
空間、場所、人。すべてが魅力的なのに ―
本末転倒ですよね。
"人類共通の宝物" が、汚され、放置されているなんて。
とびっきり大好きな場所なので
また縄文杉に対面しに行きたいと心から思っています。
その時には変化があるんでしょうか。
今、SDGsなど、環境への意識を高める機会が増える中
世界遺産を通して、日常レベルに落とし込んでエコについて考える。
そのきっかけに今回のニュースがなれば良いな、と密かに願っています。