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ガタゴト日誌

2018年06月01日(金)

偽りの歓喜

今日は第九の日。

ベートーヴェン作曲 交響曲第9番が

100年前のきょう、日本初演でした。

第一次大戦時に、徳島県の収容所にいたドイツ人捕虜たちが奏でたそう。

日本では年末の風物詩になっていますが、これは日本独自の文化。

「戦後の混乱期、オーケストラが安心して新年を越すための

 臨時収入源として公演をした」など諸説あります。

「人類みな兄弟」「抱き合おう何百万もの人々よ」

壮大な歌詞とおなじみのフレーズは

いつ聞いても心が晴れ晴れするものです。

私も、バイオリンプレイヤーとして、

高校時代に一度演奏したことがあります。

母校は男子校。隣の女子高との合同ステージで 

妙に浮足立っていたことを覚えています。

演奏し終わった後、文字通り歓喜に沸いたのは間違いないのですが

私、ズルをしていました。

途中あまりにも音符が多く、まったく技術が追い付かなかったため

勝手に音符を間引いて演奏しました。弾いた気になっていました。嗚呼。

努力をせず、作曲家の思いを無視し、勝手に音符を間引いて堂々と演奏。

最低な私を、どうか神よ、お許しください。

次の第九演奏は、全部の音符、弾きます、絶対に!

(いつになるかわからないけど)

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