ゴトーチ！新人ディレクターの平尾です。

恐ろしいかな、初回でご挨拶をした次の便りが最終回のご挨拶とは・・・。意気込んだはよいものの手が回らずで・・・えぇ、言い訳でございます。申し訳ございません。。

さて、気が付けば雪も解け春間近。
雪降る前の函館ロケから始まり、俳優さんを一日中歩かせた無謀な富良野ロケ、
あまりの寒さで（？）人の気配がない町をさまよった極寒帯広ロケ、
ミラクル連発・紆余曲折の旭川ロケまで、わずか４回とは思えないほど濃密なロケでございました。

旅を通して実感したこと、それは「事実は小説よりも奇なり」ということ。
「筋書きのない旅（こう書くと聞こえが良いですが）」であることが下記のロケスケジュールに表れています。

9：30　ロケ開始
13：00　昼食
20：00　ロケ終了（予定）、終わり次第夕食

・・・ハイ。たったの３行です。行き先も何もあったもんじゃありません。
１０時間以上を【筋書きのない旅＝行き当たりばったり】でやっつけてしまおうという何とも乱暴な番組でございます。
それゆえ、出演者の皆さんの"その場判断"がすべてのカギを握りました。
吉と出るか凶と出るかはまさに運次第。
取材ＮＧなどで徒労に終わりカットした部分も実は多々あります。

それでもリアルなミラクルに出会えたのは、ひとえに文句ひとつ言わずにこなしていただいた出演者の皆さんの「執念」の賜物、そして「もっていた」ということなのでしょう。
いやはや、プロですね。



もう一つ実感したこと。それは「好みのタイプは十人十色」。
例えば・・・

「キツネ目の女性（ＢＹ納谷真大さん）」
「幸が薄そうで友達が少なそうな女性（ＢＹアームストロング栗山さん）」
「骨盤の存在感＆素手で色んな物をさばくような意外性のある女性（ＢＹ茂木淳一さん）」

さらに、ロケ終了後の夕食の席では男性スタッフたちが「自分的ナンバー１ゴトーチは？」という（男子中学生も真っ青な）話題で盛り上がるのが常だったのですが、その好みたるや千差万別・多種多様。
そして自分のタイプこそ「万人の共通認識である」と疑わないという不思議な現象も目の当たりにしてきました。

ただ一つ共通していたのは、誰もが目をキラキラさせながら嬉しそうに話しているということ。
やはり「素敵な女性」が元気を与えるということには間違いないようです。

この番組はそんな「素敵な女性たち」と、「素敵な女性たちを見たい男性たち」と、「素敵な女性たちを見たい男性たちをからかい半分で見たい（！？）女性たち」に支えられてきました。
３か月間お付き合いいただき、本当に有難うございました。


震災被害で会社を含め世の中がバタバタしているまっただ中にも
なんとも言えない無力感と闘いながらひとりブースで編集を続けておりましたが、
皆様からのフィードバックに背中を押され最終回を迎えることが出来ました。
バラエティ番組が苦しい方たちに直接出来ることは多くはないかもしれませんが、
ひとりひとりの笑顔がめぐり巡って大きな力になることを信じております。
そして願わくばそんな笑顔の種を作れるように、制作者である我々は番組と、視聴者の皆様と真摯に向き合うことを誓います。
またどこかでお会いできる日がくることを楽しみに、どうぞ皆様お元気でお過ごしくださいませ。

突然の訪問にも快く取材をＯＫしてくださった町の皆様、ゴトーチに選ばせて頂いた女性の皆様！
皆様のおかげでこの番組は成立しました。有難うございます。

来週からは、新番組「我思う、故に我ラーメン」という新感覚ラーメンバラエティが始まります。
「ヨルオシ！」、「ゴトーチ！」とはまた違うテイストの番組に仕上がっておりますので
ご愛顧のほど宜しくお願い致します。