2012年8月12日（日）

予定よりもずいぶんと早い午後3時40分に、初日の撮影が終了いたしました。
「こんなに早く終わっていいのか！」というぐらいに。

初日は、我々の作ったドラマ「歓喜の歌」「ミエルヒ」の2本とも出てもらっている女優の吉本菜穂子さん、青木豪の主宰していた劇団「グリング」の遠藤隆太くん、そして子役の女の子の3人のシーンを撮りました。

この子役の子は、物語の中でとても重要なカギを握っている役どころで、セリフもかなり多い。それなのに、小学校に上がる前の5歳の幼稚園児という設定。「おいおい」と、「そんな演技のできる女の子がいるのか」と。それで我々、東京にも足を運び、子役のオーディションを行いました。

その結果、選んだのが実際に札幌に住んでいる5歳の女の子。ドラマでよく見る元気いっぱいの場慣れした子役の子供たち、というのとはちょっと違う、かといって暗いわけでもないけれど、でも元気いっぱいでもない、という微妙なラインを狙ってのキャスティングでした。

午前中、女の子の登場シーンを撮って、「おっ！ちゃんとできるじゃないか」と喜んでおりましたところ、ちょっとしたきっかけで女の子が泣き出してしまい、撮影は1時間ほど中断。
そりゃあねぇ、しょうがないんです。いきなり汗臭いおじさんたちに囲まれて撮影するわけですから、そりゃあ不安にもなる。予定していた女の子のアップのシーンを断念して、昼食をはさんで午後の撮影に向かうことにしました。

ところが、その午後の撮影で、女の子が見せた演技？というかもう、リアルな姿に、嬉野おじさん、小松おばさんあたりはもうすっかりもらい泣き。
初日から「奇跡のシーン」が撮れました。

吉本さん、そして遠藤くんが作り出す雰囲気も、この物語にピッタリきて、「幸せハッピー」は順調に滑り出しました。