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番組審議会だより


 北海道テレビ放送では、番組審議会委員8名の方による放送番組審議会を設け、毎月1回(8月と12月を除く)審議会を開催して、放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
番組審議会でのご意見は、2ヶ月に一度第4日曜午前5:40から放送の「あなたとHTB」でもご紹介していますのでどうぞご覧ください。

第561回北海道テレビ放送番組審議会概要

日時

2024年2月22日(木)15:00~17:00

審議テーマ

JEMTCスペシャル HTB開局55周年記念番組
未来を創る森のチカラ 北海道から発見!の旅
(1月2日(火)放送分)

出席委員
岡田美弥子委員長
桜木紫乃副委員長
及川華恵委員(レポート参加)
鍋島芳弘委員
田村ジャニーン委員
樋口 太委員
横田伸一委員
清水友陽委員
会社側出席者
代表取締役社長寺内達郎
取締役佐古浩敏
報道情報局長伊藤伸太郎
報道部長後藤雄也
番組担当プロデューサー金子 陽
番組担当ディレクター渡辺里沙
番組審議会事務局長渡辺 学
番組審議会事務局吉田みどり

【審議対象番組についての委員意見要旨】

≪評価点≫

・森や動物の映像が美しく、人物の表情も生き生きとしていて活力が感じられた。他にもクイズや動物紹介、アニメーションを用いた解説など、いずれも高い水準であるとともに、ナレーションも内容と調和しており、完成度が高い番組だった。

・番組の構成は、栗山英樹さんの活動の紹介から始まり、目次があって、各コーナーに移り、栗山さんの言葉で締めくくるという構成で、見終わった後、1冊の本を読み終えたような気持ちになり、1時間半があっという間だった。

・大切なテーマをわかりやすく伝えようとする工夫、自然の風景や動物たちの美しくスケールの大きい映像、熱量を感じさせる魅力的な登場人物、閑話休題的に生き物の豆知識クイズを入れた構成、まじめだけど明るい全体のトーン。大人も子供も楽しめる、とても良質な番組だった。

・長時間の番組だったが、えりも町と当麻町、モンゴルに焦点を当て、それぞれが森づくりの重要性という軸に沿ってつながっていながら、それぞれの視点を変化させていたので、集中して視聴できた。

・ところどころにアニメーションを使ったクイズや説明が盛り込まれていたことで、ナレーションでは耳から、アニメーションでは目からの気分転換ができた。アニメーション以外でも、北海道やモンゴルの広大な土地を引きで撮影した映像と、登場人物、鳥や植物などのアップを組み合せることで、メリハリのある映像になっていた。

・ナビゲーターの栗山さんと、ナレーターの室岡里美アナウンサーが会話をしているような進行は、見ている側が番組の中に入り込んでいるような感じになった。また、ふるさとたかしさんも可愛い声でクイズなどを出すなど、声やトーンを回転良く切り替えることが刺激になり、飽きることがなかった。

・えりも町は漁業者による森の回復活動、当麻町は森林資源の保全と活用、モンゴルは草原の砂漠化防止と植樹活動など、具体的な取り組みが紹介された。それぞれの特徴と、次の担い手となる若い世代も含めた地域の多くの人が取り組みを続けていることが、よく理解できた。

・えりも町のパートでは、空からの森の映像、古い写真などによって、森の再生にいかに長い時間が必要だったかを実感できた。海藻が風よけ、肥料として役立だったこと、間伐についてはインフォグラフの説明がなされ、わかりやすかった。

≪要望点・改善点≫

・栗山さんと室岡アナウンサーの掛け合いが始まると、それぞれがどういう立場で話しているのか、よくわからなかった。そのことに意識がいってしまい、せっかくの映像から伝わる物語が弱くなってしまった。

・視聴者側が自分で想像したい部分を先に説明されてしまったり、映像からの情報が伝わってくる前に言葉の情報が先行してしまい、伝え手側に誘導されてしまうような印象を受ける場面がいくつかあった。

・説明的なナレーションで埋められ、視聴者が感じたり考えたりする余白を埋めてしまっているように思える部分があった。映像に力があった分、もう少し想像できる時間があればよかった。

・グッドデザイン賞を受賞したという当麻町役場の建物が地元の木材で出来ているというところや、モンゴルで木に水を与えている女性が元横綱の朝青龍氏の母というところでも「すごーい」というナレーションが入り残念だった。こうした合いの手は必要なかった。

≪提言≫

・道内の視聴者はもちろん、道外や海外の方にも見ていただきたいと思える番組だった。今後もこのような質の高い番組をつくって欲しい。

次回の放送番組審議会は2024年3月29日(金)開催予定です。

過去の審議会だより