2023年2月18日(土)放送
食のチカラ 石狩のにしん
「食のチカラ うまいもの見つけ隊」のコーナーです。
髙橋まりもさんが行ってきてくれました。今回は『石狩のにしん』です。
日の出前の漁港。漁師さんたちがすでに働いています。
石狩のにしん漁は江戸時代に始まったと言われています。
浜はかつてヤン衆と呼ばれる出稼ぎ労働者で賑わい、にしん場作業歌のソーラン節がこだましました。
しかし、昭和30年代には、浜からにしんは消え「幻の魚」と呼ばれるまでになりました。
平成に入り人口受精で育てた稚魚の放流を行うプロジェクトを実施。
数年後には、群来がみられるようになりにしんが少しずつ戻ってきました。
漁師の野路さん。実は板前さんだったんです。
活きのいい魚を仕入れるため港を訪れている中、
漁師さんとの出会いがあり修業に入りました。
そして、30歳の時に漁師として独立したんです。
この日は、100㎏、およそ500匹が取れました。
野路さん夫婦が、特別にご自宅で取れたてのにしんを料理してくれました。
野路さん「いまは漁師を選んでよかった。長年料理人・漁師やってきた中でにしんは美味しい魚だと思います。
ただ大きいだけじゃなくおがりがいい。大海原で餌を食べて脂を蓄えていい環境に居たんだろうな、
子ども産む気満々で・・・食べて欲しい、本当に食べて欲しい。」
ここからは料理研究家・坂下美樹先生です。
【にしんの塩焼きと長ねぎの中華あえ】
〈作り方〉
- にしんは鱗をとって水洗いし、塩水の中で洗って、水気を拭いて冷蔵庫で30分おいておく。
- 皮目に切り込みを入れて、塩をふってグリルで焼いて身をほぐす。
- 長ねぎの白い部分を千切りして水でさらし、キッチンペーパーで水気を取る。パプリカも千切り、三つ葉は5cm長さに切る。
- ボウルににしん、長ねぎ、パプリカを混ぜ合わせ、熱くしたごま油をかけて三つ葉を加えて塩、ポン酢で味を調えて白ごまを散らす。
【にしんと春キャベツのパスタ】
〈作り方〉
- にしんは3枚におろして腹骨をとり、食べやすい大きさに切って、塩、粗挽き黒こしょうをふって小麦粉をまぶす。
- フライパンにオリーブオイル、スライスしたにんにく、種を取った鷹の爪を入れてゆっくり加熱し、香りが出たらニシンを焼いて、白ワインも加える。
- 鍋にお湯を沸かして塩を入れてパスタを茹で始める。ゆであがり2分前に5cmくらいに切ったキャベツを加える。
- ②にパスタ、キャベツ、茹で汁適量を加えて塩、こしょう、バターで味を調えて、器に盛り、刻んだイタリアンパセリを散らす。
まりものイチオシは、石狩のにしん!