ネコテンリサーチ　2023年上半期印象に残ったのは？

onちゃんアプリを使って、道内各地の皆さんのお住まいの地域の季節感を調査しています。

皆さんの貴重なご意見は生放送の一度きりのOAだけではもったいないので、
ブログとして残したいなと思っていました！
OAでは尺の都合上、語り切れなかった内容も紹介したいと思います。

今回のテーマは「2023年上半期印象に残ったのは？」
① 大雪
② 雪どけの早さ
③ 桜開花異例の早さ
④ 大規模黄砂
の四択で募集しました！

今回の集計期間は6/17~6/28。
期間がいつもより長かったこともあり、3031件もの回答が集まりました。
皆さんのご協力ありがとうございました！

結果は、、、

②雪どけの早さと③桜開花異例の早さが目立ちました。
②雪どけの早さについては
道北のほうが割合は高くなっていて、宗谷地方では69％を占めました。
③桜開花の異例の早さについては
道南や太平洋側のほうが割合は高くて渡島・檜山地方では66％を占めています。
④大規模黄砂は
宗谷地方を除いて20％前後でした。十勝地方で割合が最多になっていますが、
畑の砂埃も混じってほかの地域より印象が強く残ったのでしょうか。
①大雪については
数％しかなく、皆さんの記憶からもうだいぶ薄れてしまったのかもしれません。

では、割合が大きかった②と③について深掘り。
2023年の根雪の終わりと桜の開花がそれぞれ平年と比べてどうだったか調べました。

根雪の終わりは
釧路以外の地点で平年より早かったのですが、道北やオホーツクで特に早い！
旭川で15日早く、網走は19日早く観測史上最も早い記録を更新。
それに比べると太平洋側は数日早い程度でした。
桜の開花は
すべての地点で平年より早くなりましたが、道央や道南、太平洋側で特に早い！
札幌、函館、釧路など5地点で観測史上最も早い記録を更新しています。
道北はそれに比べると平年との差は小さくなっています。
データ上でも地域差が大きく、過去の記録を更新する所もあったので
それぞれ皆さんの印象にも強く残ったのかもしれませんね。

最後に春の天候を簡潔に分析すると、

上の図の気象庁のデータでは
北海道の春(3月～5月)の平均気温は平年より2.2℃高く、
特に3月の北海道は1946年の統計開始以降、1位の高温でした。
とにかく暖かい春だったんです。

これは偏西風の蛇行が小さかったため、
寒気の影響を受けにくく、南から暖かい空気が流れ込みやすかったこと、
高気圧に覆われて晴れる日が多かったことが主な原因と推測しています。

気象予報士：金子竜也