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相棒セレクション 相棒8 スペシャル #01【再】

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―2016年放送―

2016年12月06日
12月6日放送 「便りの無いのは」  2014/04/22 (火)掲載
近藤美保(こんどう・みほ 44歳・期間雇用社員)=釧路市

12月6日放送 「便りの無いのは」  2014/04/22 (火)掲載<br />近藤美保(こんどう・みほ 44歳・期間雇用社員)=釧路市

息子が小さかったころ、先輩ママさんたちから、「男の子は全く信用できない」と常々聞かされた。進学や就職のため地元を離れたら最後、なかなか連絡をよこさないそうだ。
「ほうほう、そんなものかしらね」とまるで人ごとだった私も同じく男の子の母親。

 昨年春。進学のため家を巣立った息子。
すると、始まった、始まった、息子との根競べ。
用があるときだけだが、私はメールを何度も送りまくる。息子はしばらく放置する。便りの無いのは無事の知らせ...だなんて思わない。
「仕送りストップするからね!」の脅し文句で、やっと来る返事といえば
「へい」「うい」「へ~い」「ほ~い」。
あー、もう子育てやめたいと、何度じだんだ踏んだことか。

 が、しかし今年の春。この3月のこと。
息子が急な病気になり、緊急入院。取るものもとりあえず息子の住む札幌へ。
幸いにも大事に至らず、1週間ほどの入院で済んだのだがものの、入院中の息子からは「あれが欲しい」「あれ持ってきて」「あっちが痛い、こっちが痛い」と、まるで奇跡のようなメールのあらし。

「なんだよー、やればできるじゃん」と思ったのも、ほんの1週間。
今はまた、私の一方通行のメール攻撃を、2~3日は無視し続ける息子。
どうやら元気でやってはいるようで、まさに便りの無いのは無事の知らせと、私も諦めの境地...。

いや、まだ諦めない!
返事が来るまで、今日もまたメールを送る。