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新型コロナなどの影響で漢方薬が不足 知識少ない医師が安易に処方するケースも 今どのように対応すべきか

新型コロナなどの影響で需要が高まり、一部の漢方薬が不足する事態が起きています。いま、どのように対応するべきなのか薬剤師と医師を取材しました。

北海道薬剤師会理事 東洋輝武さん)
「小青龍湯というものがあります。アレルギー性鼻炎に使うものなんですが在庫の方が非常に少なくなっていますね」。

札幌市内の調剤薬局です。新型コロナやインフルエンザの感染拡大の影響によりいま一部のジェネリック医薬品や漢方薬の在庫が少なくなっています。コロナの流行が始まってから葛根湯など風邪の症状に対応した漢方薬が品薄となりましたがその余波を受け、いまは他の漢方薬の生産にも影響が出て幅広い種類の漢方薬が品薄になっているといいます。

北海道薬剤師会理事 東洋輝武さん)
「日によっていたり、月によって入ってくるものは差があるので何とも言えない状況だが、一時のときよりも、漢方薬の出荷調整は減ってはいるのですが、なかなか入りづらい商品もありますので、なんとも言えない状況」。

ピーク時よりは回復したものの手に入らない場合は医師や患者と相談しながら様々な対応をとっているといいます。

北海道薬剤師会理事 東洋輝武さん)
「お薬が10日分出た場合、先に患者様に5日分お渡しするなどの対応をとってその間にちょっと近隣の薬局だと融通効かせあったり、様々な方法を取りながら安全な薬が向くように対応したい」。

副作用が少ないとされることから妊娠中の人にも処方される漢方薬。一体なぜこのような事態になったのでしょうか。

日本東洋医学会の北海道支部長で漢方薬にくわしい佐野医師に聞きました。

日本東洋医学会北海道支部長 医師・佐野敬夫さん)
「コロナとインフルが重なっちゃったこともありまして(漢方薬の)風邪薬関係でどっと使われる先生(医師)が多くなってそれで少なくなっちゃったんです」。

佐野医師によりますと、健康志向の高まりもあり漢方薬の処方を望む患者が一定数いる中、漢方薬に関する知識が少ない医師が安易に処方するケースも見受けられるということです。

日本東洋医学会北海道支部長 医師・佐野敬夫さん)
「ただ咳が出るからといってもいろいろな咳止めだけでも私が知ってる限りでも10種類以上の漢方薬があります。一緒に(漢方薬を)勉強するお医者さんが増えればいいなと思っています」。

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