「普通の風邪」も5類感染症に分類 なぜ5類に?何が変わる?
2025年 4月17日 17:43 掲載
今月からいわゆる「普通の風邪」がインフルエンザや新型コロナと同様の5類感染症に分類されました。一体、なぜなのでしょうか?
厚労省が、7日から5類感染症と位置づけたのは、「急性呼吸器感染症」です。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長)
「簡単に言うと風邪症候群、喉、鼻、せき、呼吸困難みたいなものが続いて10日以内、要は急性発症っていうことですね」
急性呼吸器感染症とは、せきやのどの痛み、鼻水といったいわゆる「風邪症状」がある病気の総称です。季節性インフルエンザや新型コロナ、マイコプラズマ肺炎などすでに5類に分類されている感染症も含まれます。このため定点医療機関は、「せき、のどの痛み、呼吸困難、鼻水、鼻づまり」の症状が出た患者数を保健所などへ報告することになりました。患者側に変化はあるのでしょうか。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長)
「5類になってサーベイランス(発生動向調査)の対象になったとしても、あくまでそういう面会制限とか、登校とか出勤の制限はないので、そういう制限は入らないです」
なぜ普通の風邪を5類に分類したのでしょうか。道の担当者は。
道感染症対策課 岩佐元明課長)
「流行しやすい急性呼吸器感染症の流行の動向をまず把握すると。その中に、未知の感染症が含まれてないかというのも同時に探知することが可能になるように、今回、国の方で、感染症法を改正いたしまして、5類に急性呼吸器感染症を位置付けたというような経緯になっております」
未知の病原体に対する初動が遅れた、新型コロナの経験を踏まえた新たな分類。道内の直近1週間の急性呼吸器感染症の患者数は、18日から北海道感染症情報センターのホームページで公表される予定です。