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【発掘映像NEWSアーカイバー】 当時は「危険な飲酒行為」がお約束…時代と共に変わるお花見の姿

■前田愛奈記者:
「お、もう花が開いています。もう5輪以上は咲いてるんじゃないでしょうか。」

■松前町の開花発表:
「桜前線本道上陸標準木のソメイヨシノで5輪以上、確認しました、ここに開花を宣言します。」

今年も桜前線が北海道に上陸。松前町では20日、ソメイヨシノの開花が発表されました。

■売店のスタッフ:
「毎日どのくらい咲いたかなって見ていたのでうれしいです。」

■シンガポールからの観光客:
Qなぜ日本に?
「サクラを見にきました。」

いよいよ本格的なお花見シーズンが到来!今回の「ニュースアーカイバー」は過去の花見の映像から時代の移り変わりをひも解きます。

■1970年の映像
HTBに眠るもっとも古い花見の映像は1970年・いまでも札幌のお花見スポットの定番、円山公園です。円山公園のサクラの歴史は古く、いまから150年前の1875年に札幌神社=いまの北海道神宮の参道にサクラの木150本が植樹されたのが始まりと言われています。そのときから長らく円山公園のサクラは人々を魅了し続けています。

■1979年の映像
人々が集まって花見をしているこの場所、実は「網走刑務所」なんです。当時おこなわれていた「観桜会」受刑者たちは配られた弁当を食べて束の間の春の気分を味わっていたようです。

■1999年の映像 当時のナレーション:
「大雪山系の、旭岳のロープウェイ近くでは可憐に咲きほころんだチシマザクラの下で、花見客が遅い春の訪れを楽しんでいます。」

この映像が撮影されたのはなんと「7月」。日本で一番遅いサクラが咲くこの場所は、季節外れの花見を楽しめる場所として知られています。

■2010年の映像 記者リポート:
「こちらではまだサクラは咲いていないんですが、このポカポカ陽気で非常に多くの人が集まっています。みなさん盛り上がってますかー」
「うえーい」

■2006年の映像 外国人:
「食べ物おいしい、みんなおいしい、ビールおいしいかな。」

サクラの下で開かれる宴会、その風景にも時代の空気が垣間見えます。

■1984年の映像
かつて宴会で見ることも多かった「一気飲み」です。

■1986年の映像
「イッキ!イッキ!」のかけ声は1985年の新語流行語大賞の流行語部門で金賞を受賞するほどに。いまからみると「不適切」そのものですが、当時の宴席では定番のイベントでした。

■1994年の映像 記者リポート:
「開花宣言が出されたばかりなんですが、もうみなさんすっかり盛り上がっています。なんとカラオケまで登場しています。」

ラジカセを持ち込んでサクラの下でカラオケをする人の姿も多く見られました。

■1988年の映像
カラオケの機械や楽器を持ち出して演奏する人や…。

■1984年の映像
演奏に合わせて踊る男女も。お花見会場のいたるところからにぎやかな音楽が聞こえていた時代もありました。

■2003年の映像 記者リポート:
「まだ咲き始めたばかりという状況なんですが、公園には早くも花見を楽しむ人たちがいます」
Qきょうまだサクラ咲いていない状況での花見ですが、いかがですか?
「これから咲いてくるんですよ、きょう暖かいので、夕方にかけてぽんぽんぽんぽん咲いていきますので。」

サクラが咲いていなくても・・・。

■2010年の映像
さらに、天気が悪くても・・・いつの時代もサクラの下での宴会には関係がないようです。

■2013年の映像 記者リポート:
「あちら見てください、かなり散らかってしまっています。ビールの缶にペットボトル、レジ袋もひどい有り様です。そして、あちらカラスが群がってごみを食べ散らかしています。」

いつの時代も問題となるのが花見客のマナー。

■2007年の映像
火気使用時間を超えてバーベキューをする花見客に、酔っ払って木を登る若者まで…。

■記者リポート:
「やっぱり明るいところで見るサクラはきれいです。きのう問題となっていた片づけられていなかった場所ですが、ご覧の通りまだ片づけられていない状況でかなり汚いです。」

■2018年の映像 記者リポート:
「きのうまでの花見の名残でしょうか。こちらにはタマネギ、タマネギ、長ネギが落ちています。」

円山公園の臨時交番も宴会客の対応に追われます。警察官が声をかけているのは酔っ払って地面で寝ていた男性。寝ている間に友人に置いていかれてしまったといいます。

■泥酔客:
「いやー本当に最悪だわ、俺来たくなかったんだからきょう」
■警察官:
「無理やり連れてこられたの?」
■泥酔客:
「そうっすよー」

■2019年の映像:
「れい~わ~」
「令和元年、乾杯~」

時代は変わって令和へ。お花見の宴会は大きく方向転換をすることとなりました。

■2020年の映像 当時のHTBニュース:
「札幌市は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、円山公園などでの花見の宴会について自粛を求める方針を決めました。」

新型コロナの感染拡大で宴会は中止に。

■2021年の映像 記者リポート:
「このように花見エリアはコーンで制限されていて、サクラの下でのお花見はできない状態です」

■2023年の映像 記者リポート:
「いま火の使用禁止を呼びかける看板が設置されています。今年はお花見でバーベキューすることができません」

円山公園では2023年から宴会は解禁されました。しかし、市民へのアンケートで火気を使用しないことに「満足」と回答した利用者が多く、ごみの放置など利用客のマナーに課題があるとして、今年もバーベキューは禁止になっています。

時代の流れで姿を変えるお花見。ただ、サクラに人々が特別な想いを抱くのは、いまも昔も変わらないようです。

【依田英将アナウンサー】
改めてになりますが、VTRに出てきた一気飲みは危険な行為ですのでやめて下さい。
これからのお花見シーズン場所のルールに合わせて花見を楽しみましょう。

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