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「ウチには無理」の声も…コメ高騰受け北海道農業再生協議会が新たな生産目標に約51万トンを設定

■森唯菜アナウンサー:
「道産のお米などが並んでいますが、どれも5キロで3000円台後半です」

2回の備蓄米放出の後もコメの価格高騰が止まりません。
札幌市豊平区のスーパーでは、備蓄米が入荷されず、先月も5キロのブレンド米を200円値上げしました。

こちらは札幌市が調査したゆめぴりか5キロの平均小売価格。
1年前は2000円台でしたが、深刻なコメ不足で去年10月に急上昇。
今月は4316円と過去最高値を更新し続けています。

■キテネ食品館 中塚誠代表:
「(備蓄米を)ちゃんとこちらにも入ってくるような仕組みを作っていただけると、3000円前後で販売という仕組みが作れるかなと思う」

道内では1回目の入札でホクレンが1万2000トンあまりを落札し、このうち半数ほどが小売店に出回る見通しです。しかし、備蓄米は、1年以内に政府に売り戻さなければならないことから今後、さらなるコメ不足が懸念されています。
こうした状況を受け、道やJAなどで構成する北海道農業再生協議会はきょう今年の道産米について、およそ51万トンとする新たな生産目標を設定。
去年12月に決めた数値よりも1万7000トン多く、見直しは史上初めてのことです。
去年の目標よりも8パーセント増え、国の減反政策が廃止された2018年以降、最大の増産となります。

■北海道農業再生協議会水田部会 花岡弘毅部会長:
「北海道米の安定供給に、支障が生じかねないということがあって、今回、目安の追加設定をさせていただいたという結果になる」

来月から本格的な田植えシーズンが始まる道内。
実際に生産を増やすことはできるのでしょうか。
南幌町の米農家は。

■やまちゃん農産 山本克幸さん:
Qさらに生産量を増やしてくださいとなると?
「うちでは無理。田んぼも、(麦などに)転作したあと、デコボコした所には植えられない。なんとかやって1年目に整地して2年目からはできるかなと」

23日からは、備蓄米10万トンを対象とした3回目の入札が始まります。
価格高騰に歯止めがかかるのは、いつになるのでしょうか。

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