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「世に出してもいいのか 判決は納得しない」遺族がコメント 幼馴染男性自殺の脅迫事件で執行猶予付き判決

金井凌被告は記者の問いかけに…。

記者)
「幼馴染みの浦川さんに思うことはありますか?」

金井凌被告)
「・・・」

札幌の男性をSNSで脅し、金を払わせようとした罪に問われた金井凌被告に判決が言い渡されました。


被害者の、浦川将義さん。おととし5月、28歳で自らの命を絶ちました。


浦川さんは金井被告と幼稚園からの幼馴染み。
亡くなった当時、金井被告と、金井被告の妻・里佳被告の3人で一緒に暮らしていました。しかし…。


金井凌被告から浦川さんに送られたメッセージ)
「借りれるなら迷惑料込みで150(万円)、借りれるなら借りて返しな」

「今俺らに嘘ついてる事全ていわないとマジでしめる」


起訴状などによりますと、金井夫婦はおととし4月から5月にかけて、浦川将義さんをSNSで怖がらせ、金を脅し取ろうとしたとされています。

5月20日、浦川さんが自殺したため、その目的を果たせなかったとして、恐喝未遂などの罪で逮捕、起訴されました。


浦川さんが金井夫妻から請求されたのは迷惑料や家賃など。休みなしで働き続けたといいます。


浦河さんと金井凌被告の同僚)
「浦川君のGPSを見て、あいつ今どこにいるどうだこうだと」
「『あまり人を追い込むなよ』っていった」

「『むちゃくちゃ追い込んでやりますよ』みたいな感じで(話していた)」


さらに浦川さんには、ヤクザだという神咲豊を名乗る人物からもSNSで金を要求されていました。


神咲豊から浦川さんに送られたメッセージ)
「マサ、今月は死にものぐるいで働いて金返せ」


「神咲豊」というのは、架空の人物。なりすましていたのは、金井被告の妻、里佳被告でした。神咲を名乗って、夫の凌被告にも「浦川さんに金を支払わせろ」と指示していました。

金井被告は、神咲が、妻の里佳被告であることを、逮捕されるまで知らなかったといいます。脅迫については起訴内容を認めていた金井被告。

ただ恐喝未遂については、神咲の指示に従わなければ、自身も危害が加えられると思ったなどとして、無罪を主張していました。


そして判決審。

金井被告は自ら車を運転し、裁判所に現れました。


札幌地裁岩見沢支部は金井被告が神咲になりすました里佳被告と恐喝について連絡を取り合っていて、積極的に犯行に及んでいると指摘。


裁判官)
「犯行態様は極めて悪質で、自殺した被害者の精神に与えた影響は大きい」


その一方で、金井被告に反省の態度も見られるなどとして…


裁判官)
「今回に限り社会で更生するのが相当」


金井被告に懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。


加藤諒也記者)
「判決が言い渡された時、金井凌被告は縮こまった様子で座っていました。じっと前を見つめて話を聞いていました」


Q判決についてどう感じていますか

金井被告)
「・・・・」


傍聴した浦川さんの家族は。


浦川さんの父親)
「どんな判決が出ても、家族としては納得いくことはない。本人が帰ってくるわけでもないし(金井被告は)昔から知っているし、将義も仲良くしていたにもかかわらず、いまだに何の言葉もないというのは…」


主導的な役割を果たしたとされる妻の里佳被告の判決は、来月12日に言い渡される予定です。



自殺した浦川さんの母親のコメントです。

「法廷でも一礼も無しなどそのような態度からして、その場しのぎしか考えておらず、私が意見陳述を行ったときに相手の身になって考える事などに欠けているのでそれを分からせるためにも厳重な処罰が必要…と言いました。反省してるのでしょうか?このまま表世界に出して良いのでしょうか…。結果は仕方がないのかもしれませんが、判決には納得していません」

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