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自転車「ながらスマホ」 来年4月から反則金 危険性と対策を検証

来年4月から自転車に乗りながらスマホを操作するいわゆる「ながらスマホ」に反則金が科せられることになります。その危険性を取材しました。

「スマートフォンを触りながら運転しています。ふらふらと大変危険です」。

日中はポカポカ陽気、自転車日和となった1日の札幌市内。ただ、危険な運転をする人も。いわゆる「ながらスマホ」です。取材中、あわやの場面が…。

加藤諒也記者)
「スマートフォンを持ちながら運転しています。いまつまずきそうになりました」。

スマホを片手に自転車に乗っていた若い男性。縁石にぶつかり、バランスを崩してしまいました。自転車に乗るときはスマホを持つだけでなく、ホルダーに取り付けた画面を注視することも法律違反です。この「ながらスマホ」、来年4月以降は青切符による1万2000円の反則金が科せられることになります。

これは東京都内で撮影されたドライブレコーダーの映像。自転車に乗っている人がスマホを持っているのが確認できます。次の瞬間、車と接触しそうになりました。
警察庁によりますと「ながらスマホ」の自転車の死亡・重傷事故は年々増えていて去年は28件と過去最多となっています。

市民)
「曲がってきたりとかしてぶつかりそうになったときがある。びっくりしたと思ったら携帯見ていたりイヤホンつけていたりみたいな人だった」。

市民)
「子どもと手をつないで歩いているとき携帯持っている方に危ない思いをしたことがあるので(反則金など)規制していただくことはいい」。

これは「ながらスマホ」を再現した実験映像です。丸印が視線の場所でスマホを持っていない場合は周りの歩行者などにも注意が向けられています。しかし、スマホを持っている場合は、ほとんど画面の中心から視線が外れることがありません。

愛知工科大学小塚一宏名誉教授)
「歩行者に目が向いている時間が通常運転に比べて(ながらスマホは)半分から4分の1程度に減る」、「ながらスマホをすると視野に入っているのはスマホ画面と奥の路面」、「軽い気持ちでながらスマホしているかもしれないが加害・被害両方の立場で重大な交通事故に至る危険性がある」。

「ながらスマホ」のほかに、自転車の安全で課題となっているのがヘルメットの着用です。おととしから自転車に乗る際はヘルメットを着用することが道路交通法の「努力義務」となりました。

中川記者記者)
「自転車販売店では去年からヘルメットの売上が伸びているということです。」、「とても頑丈にできていますね。それでもそこまで重くなくて被りやすいです」。

札幌市中央区の自転車販売店では去年からヘルメットの売上が伸びていて、現在は品薄状態が続いています。ただ、去年のヘルメット着用率を都道府県別にみると、トップの愛媛県は着用率69.3%。その一方、北海道は10.3%にとどまっています。

鈴木自転車商会 鈴木和明店長)
「頭のショックが和らげられるんで、転んだときとかボンっと飛ばされたときも安心だと思います」、「あくまで自転車も軽車両、車の親戚だと思って乗っていただけると安心だと思います」。
自転車で外を走るのが気持ちいい時季になってきましたが、大きな事故を起こさないよう、マナーとルールはしっかり守りましょう。

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