改善指示後も続くJR北海道の安全軽視 見張り員監視怠り作業員の直前で貨物列車停止 置き忘れライト接触も
2025年 5月13日 17:40 掲載
道運輸局から改善指示を受けたJR北海道で新たな問題です。長万部町での保線作業で見張り員が確認を怠り作業員の直前で貨物列車が停止していたことがわかりました。
前田愛奈記者)
「長万部駅から国縫駅方面へ3キロほど来た場所です。当時、貨物列車が通る時間に作業員が線路脇で作業していました」
今月9日、長万部町を函館方面へ走行していた貨物列車が線路上にライトを発見し、線路脇で保線作業をしていた作業員と見張り員の直前で停止しました。JR北海道によりますと見張り員は本来、監視業務を行う必要がありましたが、それを怠り保線作業をしていたということです。
前田愛奈記者)
「現場は八雲町の踏切付近です。ここでは作業員が線路沿いにライトを置き忘れたということです」
また、先月22日には函館線の山越駅と野田生駅の間で、保線作業員が線路脇に放置した持ち運び式のライトに普通列車が接触していたことも明らかになっています。
JR北海道では去年から保線作業中の不適切な安全管理が相次ぎ、道運輸局から3月に改善指示が出され、これに対する改善策を先月末鈴木知事らに報告したばかりでした。
JR北海道は長万部町での事案について原因は調査中とした上で、「鉄路の安全確保に努める」とコメントしています。