道内、リンゴ病に注意!感染拡大で警報レベル 子どもだけでなく大人も感染の可能性 妊婦は特に注意
2025年 5月16日 18:34 掲載
子どもを中心に発疹や風邪の症状があらわれる「リンゴ病」。北海道内で流行が広がり警報レベルに達しています。
頬が真っ赤に染まった子ども。手足などにも赤い発疹ができています。
微熱や風邪の症状に加えこのような赤みが出るのがリンゴ病の特徴です。
咳や鼻水などの飛沫などで感染し、感染者のおよそ9割は9歳以下の子どもです。
札幌市中央区にあるこちらの小児科では3月ごろからリンゴ病の患者が増え1日に1人から2人の子どもが診断されているといいます。
円山ため小児科 多米淳院長)
「リンゴ病は、症状が出る前の方が感染力が強いんですよ。2週間くらいの潜伏期間がありますので、症状が出ない前に実はウイルスを出していることがある。ここまで流行ったことはこの10年近くの間ではないと思う」
道の調査によりますと道内でリンゴ病に感染した人の数は今年に入り急激に増加。先月からは1医療機関当たり3人以上と警報レベルを上回る状態が続いています。
子どもだけでなく、まれに大人も感染する可能性があります。特に、妊娠中の人は注意が必要です。
円山ため小児科 多米淳院長)
「妊婦さんがかかりますと、貧血になったり、心不全になったりして流産や死産の原因になることがありますので、注意は必要だと思いますね」
中央区の札幌大谷幼稚園。リンゴ病の感染拡大を防ぐため、園児たちには遊んだ後や食事の後の手洗いうがいを徹底しているといいます。
園児)
「手洗いうがい!指のところとか爪の中とか手のひらとか手首とか」
札幌大谷幼稚園 相澤佳代子先生)
「手洗いをした後のタオルも必ず使い捨てのものを利用するようにしています。保護者の方から、(家での子供の)体調だったり、子どもの様子を必ず聞いて、私たちが受け取って、こちらからもしっかり体調を共有することを心がけています」
道内で猛威をふるうリンゴ病。流行は夏ごろまで続くとみられていて、注意が必要です。