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ツール・ド・北海道、今年も開催見送りへ 選手の死亡事故、再発防止への道のり険しく「一度立ち止まって」

おととし9月、出場選手の死亡事故が起きた「ツール・ド・北海道」は今年の開催も見送られる方針が23日の理事会で報告されました。

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長)
「(開催は)時間的にというか物理的に難しいかなと考えていると話しました」。

旭川を出発し、3日間でおよそ530キロを走る国内最大規模の自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」。

鈴木麻友記者)
「車のフロントガラスは運転席部分が大きく壊れていて事故の衝撃の大きさが伺えます」。

おととし9月、レース中に中央大学の4年生・五十嵐洸太さんが対向車線から来た乗用車と衝突し死亡しました。
事故は上富良野町の道道で起きました。旭川市のスタート地点から71.5キロ地点で五十嵐さんは前を走っていた集団を追い越そうとして、対向車線にはみ出し事故にあったとみられています。レースの主催者は事故現場を含む区間で車の通行を規制していましたが…。
これは当時、自転車の走行側と反対の車線を走っていた事故車とは別の車のドライブレコーダーの映像です。規制区間の道路でも車を止めるなどの動きは確認できませんでした。

今年3月、第三者による安全対策検討会が主催者側に提出した報告書では…。
「事故発生箇所を含む対向止め区間等において、事故車両を含む少なくとも一般車両15台が道路に進入しており、事故車両を含む3台の車両を停止させることが出来なかった」。

規制区間への車の進入について報告書では「警備体制の不備」があったと指摘。警備員やレースを見守る公式車両の増加・増員が協会側に提言され議論が続いていましたが23日…。

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長)
「白紙にかえってゼロからのスタートで色々なことを考え始めているという状況をきょう定例の理事会だったのでそんも理事会で報告した」。

協会は、「提言通りの安全対策を講じるには時間がかかる」として、23日の理事会で今年の開催を見送る方針が示されました。理事長によりますと、異論は出なかったということです。

ツール・ド・北海道協会 山本隆幸理事長)
「いまここで一回立ち止まって安全対策の検討会も開いてもらいましたし、そのうえでもう一度立ち止まって前へ向かって考えていきたい」。

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