日本最大のドラッグストア連合誕生へ ツルハHD、株主総会でウエルシアHDとの経営統合案を可決
2025年 5月26日 18:56 掲載
ツルハホールディングスの株主総会が開かれ、業界最大手のウエルシアホールディングスとの経営統合案が可決されました。これで日本最大のドラッグストア連合が誕生することになります。
26日、札幌で開かれたツルハホールディングスの株主総会。
この中で、流通大手、イオンの子会社でドラッグストア最大手のウエルシアとツルハの経営統合案が可決されました。ツルハは年内にウエルシアを完全子会社化し、その後イオンがツルハ株を公開買い付けしツルハを連結子会社化する計画です。
賛成した個人株主)
「業界では日本一になるだろうと思っています。だからイオンになってもいいと思うけれども、ツルハには愛着があります」
「時代の流れなのかなと(ツルハが)大きくなったら気持ちが疎遠になるのかなというのがちょっとクエスチョンだけど」
株主総会にはツルハに25年間投資し、ツルハ株の10.3%を保有するイギリスの運用会社「オービス・インベストメンツ」も出席しました。オービスはイオンによるツルハ株の買い取り価格が安すぎるなどとして統合案に反対しましたが、阻止できませんでした。
オービス・インベストメンツ日本株チーム共同責任者 ブレット・モーシャル氏)
「とてもがっかりしました。今回の可決は、日本における株主の利益や企業ガバナンスの後退を意味すると思います」
経営統合案の可決を受け、オービスはツルハに対し保有する株式の買い取りを求める株式買取請求権を行使する方針で、「公正な価格でツルハ株を売却したい」としています。