警察名乗り「あなたの口座が詐欺に…」20代男性、あわや700万円の被害 JA職員が看破し未然に防ぐ
2025年 5月29日 18:37 掲載
警察官を名乗る男から逮捕状を見せられて現金700万円をだまし取られそうになった20代の男性がその手口を語りました。
オホーツクに住む20代男性)
「止めてもらえなかったら振り込んでいた可能性はありますね。振り込まなくて、まだよかったなと思いましたね」
オホーツクに住む20代の男性です。今年3月、仕事中に兵庫県警を名乗る男から電話がかかってきました。
詐欺電話)
「あなたの口座が詐欺に使われました。関与していないことを証明するために口座のお金を確認する必要があります」
携帯電話に表示された電話番号の末尾は「0110」。警察署の固定電話の代表番号の末尾と同じ4桁です。
オホーツクに住む20代男性)
「なんか分からないから本当に(犯罪に)使われているのか使われていないのか、自分では確認できないのでその辺は本当に関与していたらやばいなと焦ってましたね。だいぶ」
その後、男とのやり取りはLINEに切り替わりました。1人きりになるように指示された男性。ビデオ通話で偽の警察手帳を見せられ、相手が警察だと信じてしまいました。
オホーツクに住む20代男性)
「(LINEは)勝手に登録されていた。「個人の顔が分かるものを送ってください」と言われて、免許証の画像だけ送ってしまった」
さらに男は偽の逮捕状を見せて「被害額の1割を入金しないと逮捕される」などと言い、指定した口座に700万円を入金するよう指示してきました。
逮捕状を見せられ、気が動転してしまった男性。700万円を入金するためにJAサロマ本所へ。窓口で対応をした職員は男性とのやり取りに違和感を覚えたといいます。
JAサロマ職員 横畠麻美さん)
「大きい買い物をしたのかなと最初は思ったんですけど、話を聞いているとちょっと違うかなという感じでしたね」
JAサロマ職員 河井夕紀さん)
「携帯でやり取りをされていて口座自体が犯罪的な口座として使われている可能性があるので、その口座を調べるのにお金を送ってほしいという話をされた、ちょっとそういったことは普通ありえないかなと」
男性が詐欺事件に巻き込まれていることに気づいた職員が警察に通報したことで、被害を未然に防ぐことができました。
オホーツクに住む20代男性)
「警察からかかってくるとは思わないから自分も。他だったらなんとなく分かっていたかもしれないけど警察だったからやばいなんでだろうと。だまされる人も出てくるので僕みたく。許せないですね」
遠軽署 秋本樹伸警部)
「SNSで逮捕状を示したりすることはありませんので注意していただきたい。例えば電話をつなぎっぱなしにしてATMの前に現れるですとか誰かとしゃべりながら携帯を使用しながら銀行に訪れる、こういったところは特殊詐欺の特色ですので注意していただければと思います」