「おじさんの言うとおりにするだけです」札幌の男性“ロマンス詐欺”で4億600万円被害 道内過去最悪の被害
2025年 5月29日 15:07 掲載
札幌市で60代男性がいわゆる「ロマンス詐欺」により4億600万円をだましとられる被害がありました。道内では過去最悪の被害ということです。
警察によりますと、札幌市に住む60歳代の男性は去年11月ごろからイギリスから帰国したばかりの日本人女性を名乗る人物とSNSを通じて日常会話などのやり取りをしていました。
その後、今年2月ごろから別のSNSでメッセージの連絡を取りたいと言われ、「おじさんのアドバイスに従って始めました。おじさんの安定したデータの助けを得て、自分の資産が少しずつ増えているのを見ました。」、「おじさんの言うとおりにするだけです。収益の安定した成長を実現することができます。」などと片言の日本語で暗号資産に関する連絡が送られてくるようになったということです。
女性の話を信用した男性は2月から5月にかけて10回にわたり4億600万円を指定する口座に振り込んだということです。
その後利益を払い戻そうと暗号資産のサイトを確認したところ高額の手数料がかかることがわかり不審に思った男性が警察に「詐欺にあいました」と届け出にきたということです。
警察は犯行がグループで行われている可能性もあるとして捜査を進めるとともに、SNSで知り合った人物からの現金の要求は詐欺を疑ってほしいと注意を呼びかけています。