次期衆院選、北海道の自公協力 中村衆議院議員が地盤の道4区を公明党に譲る考え示し支部に承認される
2025年 6月 2日 17:52 掲載
次期衆院選の自民・公明の選挙協力をめぐり、中村裕之衆議院議員は自らの地盤である道4区を公明党に譲る考えを支部の関係者らに示し、了承されました。
自民党 中村裕之 衆議院議員)
「これからの北海道の重要な政策を進めていくうえで、自公が力を合わせていくべきは、北海道4区だと」
公明党が候補を擁立し、自民党が支援する「自公協力区」。自民党の中村裕之衆議院議員は、5月31日に開かれた党道4区支部の役員会で地盤を公明党に譲る考えを示し、承認されました。
自民党 中村裕之 衆議院議員)
「本当にさみしいというかできれば、そうなってほしくはなかったわけです。けれども、この期に及んでは全国の選挙にも関わりかねない自公の協力ですから」
この選挙区で2012年から4期連続で当選したものの、去年の選挙で初めて敗れ比例復活となった中村氏。党本部は次の衆院選で中村氏を比例代表道ブロックの名簿1位で処遇する方針です。
札幌市手稲区や小樽市・石狩市などを含む道4区。自民党が候補者を立てないことについて、地元の市議は。
自民党 松岩一輝 小樽市議)
「自民党というよりも、中村裕之だから応援しているという方が非常に多いと私は肌感覚で感じている。少なくとも地域のみんなでまとまっていかなきゃいけない」
公明党北海道本部 佐藤英道 代表)
「中村代議士を支援されている多くの方々にもご理解いただけるよう、これまで以上に丁寧に丁寧に丁寧に手続きを進めてまいりたい」
道4区からの候補者擁立が見えてきた公明党。道4区に含まれる石狩市厚田区は公明党の支持母体である創価学会の戸田城聖第2代会長の故郷で、桜の名所として知られる戸田記念墓地公園もあります。縁がある地域を含む選挙区ですが、佐藤道本部代表は「厳しい戦いになる」と気を引き締めます。
公明党北海道本部 佐藤英道 代表)
「これまで以上に、ある意味では(自民党と)史上最高の協力関係を持たないと、勝ち得ることができないぐらいの私は戦であると痛感しております」
その戦いの相手となる、立憲民主党の大築紅葉衆議院議員は。
立憲民主党 大築紅葉 衆議院議員)
「相手が誰になろうとも選挙の時もそうだったが4区という地域の皆さんの声を聞いて、その声を国会に届けたい。私自身は足を止めずに動きまわるのみだと」
近く開かれる自民党と公明党との会談で正式に自公協力区となる予定の道4区。公明党は候補者について、正式決定後に選定を進めるとしています。
公明党北海道本部 佐藤英道 代表)
「自由民主党の方々にも、中村代議士の後援会の方々にも、やはり喜んでいただけるような候補を決めていかなければならないと私は決意をしているところであります」