先月、北海道余市町の住宅でクレーン付きトラックに乗用車が積み込まれ何者かに持ち去られる被害がありました。その一部始終が防犯カメラに捉えられていました。

車の持ち主）
「ここにあったんですよ、玄関の目の前に防犯カメラにユニック（クレーン付きトラック）に積んで向こうの方に走っていくのが防犯カメラにうつっていた」。

余市町の住宅街で撮影された防犯カメラの写真です。
画面下に映っているのは小型クレーンを搭載したトラックです。そのおよそ３０分後。
戻ってきたトラックの荷台には乗用車が積まれているのが確認できます。

車の持ち主）
「真っ昼間からそれを積み込んでいくというのは自分でも驚きでした」。

先月１２日、車の持ち主が自宅を不在にしていたところ突然、トラックに乗った２人組の男女が自宅を訪れました。この時、対応したのは持ち主の父親。９０代で認知症をかかえています。
２人組は父親に対してこう説明したといいます。

２人組）
「車を取りに来ました。代金の１万円です」。

父親は状況を十分に理解しないまま１万円を受け取ったあと２人組はトラックに車を載せ運んでいったということです。

持ち主の男性は帰宅後、車がなくなっていたことに気が付き２人組とは面識がなく車をわたす約束はしていなかったと警察に相談。しかし、持ち主の父親が売買として成り立つやり取りをしているため窃盗事件として被害届の受理はできないと説明を受けたといいます。

車の持ち主）
「本人に断りもなくね、高齢の父親を適当にあしらって１万円を渡して車を持っていてくやしい」、「窃盗に近いものがあると思います」。