「『アアア』って言って追いかけてきて…」苫小牧の住宅街にクマ出没相次ぐ 遭遇した男性、恐怖の瞬間語る
2025年 6月 4日 16:07 掲載
北海道苫小牧市の住宅街で、3日から4日あさにかけてクマの出没が相次いでいます。クマに遭遇した男性が恐怖の瞬間を語りました。
住宅街を歩く1頭のクマ。その大きさはかなりのものです。
3日午前0時45分ごろ、苫小牧市拓勇東町2丁目で友人が運転する車で帰宅していた男性が撮影した動画です。公園の中に入ったクマ。車に気づいた次の瞬間…突然、こちらに向かってきました。男性らは車を発進させ急いで逃げたと言います。
撮影した男性)
「公園のところでクマが一匹で『アアア』って言っていて、それで助走をつけて追いかけてきて、とても怖かったです。威嚇しているような声でしたね」
現場は、多くの住宅に囲まれた公園。撮影した男性によりますと、クマの体長は2メートルほどだったと言います。公園には、およそ15センチの足跡が残されていました。
周辺ではクマの目撃が相次いでいます。公園での目撃のおよそ30分後に、拓勇西町7丁目の国道36号で車の運転手が道路を横切るクマを目撃。4日あさ7時15分ごろにも、明野元町の住宅街近くを流れる川で新たな目撃情報がありました。
市は、同じ個体の可能性が高いとして最後に目撃があった川を中心に猟友会や警察と警戒を続けています。
苫小牧市の担当者)
「1日中張り付いて警戒に当たりたいと思っています」
近くの小学校では、下校の際、保護者に子どもを学校まで迎えに来てもらうよう措置が取られました。
迎えに来た保護者)
「住宅街の中でクマが出ると思っていなかったので本当に驚きで、いまだに少し信じられない。あすも送迎はするかなと思っています」
市は目撃場所の周辺で特別警戒態勢をとり、今週いっぱい小学校の登下校や夜間のパトロールを行うことにしています。