６日はオホーツク海側を中心に気温が上がりました。
真夏並みの暑さとなった北見市では暑い気温とは裏腹に冷え込む財政状況が市民に負担を与えそうです。

フェーン現象や暖気の影響で気温が上がったオホーツク海側。
北見市では５日より８．５℃高い最高気温２８．５℃となりました。

北見市民）
「暑くて困っています」、「結構寒暖差が激しいので服装困る」、「やっと来ますね夏が」。

いよいよ夏本番を迎える中、北見市ではある異変が起きています。

荒木カメラマン）
「けっこうきょう暑いのですが、噴水が止まっています。公園には人がいません」

今年度、北見市では水遊びのできる公園など市内に１９カ所ある親水施設のうち、８カ所で水が止められました。
昨年度までにすでに停止している施設もあり、今年稼働しているのは５カ所のみです。

北見市民）
「お金ないから仕方がないけど、さびしい」。


水が止められた理由は深刻な財政危機です。年間３０億円以上の財源不足が見込まれている北見市。
急ピッチの収支改善が必要で親水施設の停止により
年間約８００万円の歳出削減を目指します。

公共施設の料金も続々と値上げへ。
北見市が運営する遊園地「北見ファミリーランド」では１０月から１１枚つづりの遊具の回数券が７００円から１０００円となる見込みです。

北見ファミリーランド　湯浅徹園長）
「遊園地も市の施設なので致し方ないところはある。ぼくは子どものころ遊んだところなのでぜひ残していきたい」。

さらに市民プールも４８０円から７２０円に、家庭用のゴミ袋も１リットルあたり２円から３円などへと値上げする案が今月の市議会で可決される見込みです。

盆地という地形から夏は特に暑い日が多い北見市。
今年は市民にとって暑さ以上に厳しい夏となりそうです。


財政危機が深刻な北見市、市民が使う施設に影響が出ています。

▼歳出削減のため噴水がある公園などの親水施設が１９カ所中１４カ所が停止。

▼公共施設の値上げも来週の市議会で正式に決まる予定。

▼市営の遊園地北見ファミリーランドは７００円から１０００円に

▼市民プールや家庭用ゴミ袋は１．５倍

▼火葬場は無料から一気に８５００円となる見込み

北見市はこれらの値上げで約３億３千万円の歳入増を見込んでいます。