「高校生が知らない間に…」自衛隊への個人情報提供に市民団体が中止を陳情 札幌市議会で議論
2025年 6月 6日 15:52 掲載
札幌市による自衛隊への個人情報の提供を中止するよう、市民団体が市議会に陳情をし、6日に議論が行われました。
札幌市は2022年度から自衛隊の依頼を受けて、自衛官の募集対象となる18歳と22歳の市民の氏名や住所などの名簿を提供しています。
提出者の1人)「高校3年生たちが自分たちの知らない間に自衛隊に名簿が提供される。札幌の民主的な行政を堅持していく上では大きな問題があるので、辞めていただきたい」。
市民団体は「子どもの権利条例に反している」などとして、提供をやめるよう陳情し、6日に市議会総務委員会で議論が行われました。
札幌市スマートシティ推進部朝倉良部長)
「情報提供を望まない方には除外申請の手続きを設け、広く周知を行うなど、理解促進に努めており、子供の権利条例に反するような取り組みではないと考えている」。
市は希望しない人の個人情報を提供しない「除外申請」について、4月からはじまる申請期間を3カ月から4カ月に延長することや、高校や大学への周知依頼に力を入れるなどとしています。