「最後まで演劇人だった」 斎藤歩さん(60)死去 札幌在住の俳優・劇作家・演出家 北海道の演劇界をけん引
2025年 6月11日 16:15 掲載
訃報です。
俳優で劇作家、演出家の斎藤歩さんが11日未明、札幌の自宅で亡くなりました。60歳でした。
斎藤さんは、釧路市で生まれ、北大演劇研究会に入部以来、40年にわたりテレビや舞台、映画など幅広く活躍してきました。
これまでに文化庁芸術祭の「演劇部門優秀賞」、おととし「札幌芸術賞」などを受賞し、北海道の演劇界をけん引してきました。
後進の育成にも取り組んでいた矢先、4年前に尿路上皮がんを発症し、舞台に立ちながら闘病を続けていました。
斎藤さんは2020年から北海道演劇財団の理事長を務め、11日に開かれた理事会に出席して理事長をしりぞく予定でしたが、はからずも理事会の場で訃報が伝えられました。
北海道演劇財団 秋山孝二副理事)
「最後の最後まで舞台にも上がっていたし、その意味では本当に最後まで演劇人だった」
北海道演劇財団 磯貝圭子新理事長)
「私よりもいつも少し前を歩いていってその背中を追いかけるような存在。」、「教えられたり、叱咤されたり、たくさんありました」。
演劇財団では後日、斎藤歩さんのお別れの会を開く予定です。