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備蓄米に消費者殺到!コメ価格高騰は一服?「対症療法に過ぎない」専門家が語る今後の見通し

随意契約による備蓄米を販売する店舗が道内でも拡大していますが、お米全体の価格は今後、下がるのでしょうか。

道内でいち早く2022年産の備蓄米の販売を始めた札幌の松原米穀。
9日の販売初日と10日は予想を超える行列ができたため、11日は午前8時15分から整理券を配布。250人分の整理券は、わずか15分でなくなりました。

苫小牧市民)
「嬉しいですね。苫小牧から来た」。

札幌市民)
「5時半(から並んだ)。もう20人くらいいた」。

加藤諒也記者)
「これまで一部の場所でしか買えなかった政府備蓄米ですが、きょうはこちらのスーパーでも販売開始」。

午後3時から2021年産の古古古米を全店舗で販売を始めたラルズ。価格は5キロ1933円。数量限定で、こちらの店では10袋のみの販売でした。

備蓄米を購入した人)
「私は12時半くらいから(並んでいた)。3時からと分かっていたけど、数量限定だったから」。

備蓄米を購入した人)
「うれしい。炊き方の紙もらったから、その通りやろうかな」。

備蓄米の販売は、札幌以外の店舗でも。こちらの男性も、およそ2時間半並んで、備蓄米の購入に成功しました。

備蓄米を購入した人)
「腰痛い。冷蔵庫のそばで待ったから寒い。たった20袋だもん」(Q:誰と食べる)「女房と二人で」。

さらに、10日、小泉農水大臣は2021年産の古古古米と、2020年産の古古古古米を、10万トンずつ追加で放出すると発表。このうち、一部の申請の受け付けが午前10時から始まりました。

小泉農水大臣)
「1時間ぐらいたって応募状況ですけれども、約30社から応募があると聞いています」。

北海道でも流通が始まった随意契約の政府備蓄米。高騰が続いていたコメの価格は今後、落ち着いていくのでしょうか?

北大農学部 東山寛教授)
「消費者は当然、品質によほどの問題がなければ安いものから買っていくわけですから。本来はメインの銘柄の価格を、若干引き下げていく方向では動いていく」。

農業経済が専門で、コメの流通などに詳しい北大農学部の東山寛教授です。政府による備蓄米の放出はあくまで一時的な措置だと指摘しています。

北大農学部 東山寛教授)
「そもそもの供給量が足りない。銘柄米の流通の価格もヒートアップして、やっぱり少しずつ上がってきた面もあり、その部分は冷やされると思う」。

東山教授は備蓄米の流通によって、結果的に銘柄米の価格が5キロ当たり数百円程度安くなるとみています。ただ、政府による備蓄米放出の効果に限界もあると指摘します。

北大農学部 東山寛教授)
「対症療法をやってるだけで、その生産の見通しをどうするか、今後足りなくなってももう備蓄米はありませんから。2000円のお米っていうのはもう出てきませんから。その価格だとやっぱり生産者はやっていけない。だから、やっぱり適正価格がどこら辺にあるのかという議論が大切だと思う」。

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