見落としがちな備え「防災下着」札幌東急に登場「乾きやすく畳みやすい」旅行中の地震体験から生まれた発想
2025年 6月12日 17:41 掲載
災害時の備えとして保存食などを入れておく防災バッグ。その中で忘れがちなのが下着です。防災用の下着を扱うコーナーが札幌のデパートに登場しました。
安原依里記者)
「こちらでは、災害などのもしもの時に備えておくと安心な防災下着が販売されています」
札幌の東急百貨店に12日からオープンしたのが、大阪の下着ブランド「ヘブンジャパン」のポップアップストア。その一画にあるのが「防災下着」のコーナーです。
あまり聞きなれない「防災下着」。普段使いもできて、災害で避難所などに滞在する時にも便利なものなんです。
安原依里記者)
「生地が薄めといいますかかなり軽いですね」
ヘブンジャパン広報担当 梅井佑希子さん)
「カップやワイヤーが入ってないので、小さく折り畳んで防災バッグに備えていただけるというところでこちらの商品をおすすめしています。こちらのメッシュタイプのものは特に乾きやすくなっているので、手洗いが必要になってもすぐに乾く」
3年前から災害に遭ったときの下着の重要性を伝える取り組みを始めたというヘブンジャパン。きっかけはスタッフの旅行先での体験でした。
ヘブンジャパン広報担当 梅井佑希子さん)
「弊社のスタッフが旅行先で揺れに遭遇した時に、このまま避難が必要となったときに下着ってすごい大切だなと思ったのがきっかけで、それをきっかけにお客様にアンケートを実施したところ、下着を備えている方が少ないという結果が出たので、下着ブランドとして皆さんに発信していきたいなと思ったのが(取り組みを始めた)きっかけ」
アンケートでは、防災バッグに下着を備えていないという女性が8割を超える結果になりました。身近過ぎるがゆえに防災のために備えるという意識が浸透されていないといいます。
客)
「防災下着って観点なかったんで、自分に確かにって思ってないと困るなと思って準備しようと思いました(取り組みについて)すごいなと思います。女性のこと考えてるなって思います」
去年の能登半島地震で下着の搬送支援を行った際、道路の寸断で時間がかかったという体験から、自ら備えることが重要だと話します。
ヘブンジャパン広報担当 梅井佑希子さん)
「衛生面としても心の安心としてもお客様、皆さんにそれぞれ備えておいていただきたいなと思っております」
このポップアップストアは、さっぽろ東急百貨店で18日まで開催されています。