新たな選択肢!カリフォルニア州産カルローズ米、その実力は?街の中華料理店にチャーハン作ってもらった
2025年 6月12日 18:34 掲載
大原麻潤記者)
「店頭にはずらっと500袋のお米が並んでいます。実はこちら、カリフォルニア産のものなんです」
12日、道内のイオンやマックスバリュで販売が始まったアメリカ・カリフォルニア州産のカルローズ米。価格は4キロ2678円。店内には試食コーナーも設けられました。
客)
「普通においしい。やわらかいしもちもちしている」
Q:日本のコメと変わりますか?「あまり変わらないわ」
「私が炊いたごはんよりもおいしい」
イオン北海道営業本部 小寺博之本部長)
「昨年から続くコメの供給不安定、新たな選択肢の一つとしてカルローズ米を販売することと致しました」
アメリカ西海岸に位置するカリフォルニア州。大谷翔平選手が所属するドジャースの本拠地ロサンゼルスやサンフランシスコなど日本でもなじみが深い都市があります。
そんなカリフォルニア、実はコメの一大生産地でもあるんです。広大な土地に飛行機で一気に種をまくなどの大規模農業が特徴で、直近1年間では道内の生産量の2倍以上となる、131万トンのコメが生産されています。
カリフォルニア産のコメと聞くと、平成の米騒動を思い出す人も多いのではないでしょうか。1993年の記録的な冷夏によるコメ不作でも、札幌のスーパーに緊急輸入されたカリフォルニア産のコメが並びました。
カリフォルニアで生産されるカルローズ米は、日本のコメに比べるとやや長くて大きい粒が特徴の品種。
カリフォルニアに住む日本人の間でも評判がいいと話すのは、元HTBアナウンサーでサンフランシスコ在住の高橋春花さんです。
サンフランシスコ在住の元HTBアナウンサー 高橋春花さん)
「日本人の方に『どっちのコメつかってる』って聞いたことあるんですが、結構皆さんカリフォルニア米を買っていて、『いや美味しいよね』って話になる。食べて甘味があってねっとりしてておいしいのは日本米。アメリカの米も進化していて過去に皆さんが覚えていた時よりもおいしくなっているんじゃないか。例えばチャーハンにしようと思ったときはカリフォルニア米の方がパラっと仕上がる」
日本のコメよりも水分が少な目なため、パエリアやチャーハンにするのがおすすめだということです。
札幌・中央区の中華料理店「秀円」。和風の「五目チャーハン」が人気のこの店で、特別にカルローズ米を使ったチャーハンを作ってもらいました。
秀円 柴田翔さん)
「日本のコメよりもほぐれやすい感じがある」
こちらの店では普段、コメがよりパラパラになるように水を減らして炊いているそうです。
秀円 柴田翔さん)
「コメ1つ1つパラパラしていてチャーハンを作りやすかったです」
気になるそのお味は?
秀円 柴田翔さん)
「一つ一つお米の存在感があってチャーハンにあうコメなのかな。鍋に入れた時からほぐれやすかったので炒め時間は短かった」
コメの新たな選択肢として登場したカルローズ米。12日から道内のイオンやマックスバリュなど全183店舗で順次販売される予定です。