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買い物難民、病院閉鎖…老朽化が進むもみじ台の課題解決へ 市が再開発検討「多世代住めるまちづくりを」

高齢化と団地の老朽化が進む札幌市厚別区の「もみじ台」地域。市は若い世代も住みたくなるまちを目指し、具体的な再開発の検討を始めました。

加藤諒也記者)
「団地がずらりと並んでいますが人通りはありません。ベランダの外壁は一部が剥がれ落ちてしまっています」。

札幌市厚別区のもみじ台地域。札幌で最大規模となる146棟もの市営住宅が並びます。1970代から80年代にかけて建設された団地で老朽化が進んでいます。
かつては2万7000人もの人が暮らしていましたが、今は半分以下に…住民の50%が65歳以上の高齢者です。

もみじ台地域に住む人(70代)
「(団地は)いくらか隙間風が入るね」。
もみじ台地域に住む人(80代)
「(団地は)エレベーターがないんだよ。(もみじ台は)先がないなと思って。息子たちもここには住まないって言っているからね。不便でしようがないでしょ」。

もみじ台地域に住む人(80代)
「最初来た時は賑やかだったんですけど。テナントも辞めてしまって貸店舗も空いていますよね」。

そんなもみじ台地域でいま再開発の検討が進んでいます。

札幌市 秋元克広市長)
「高齢化の進展ということ、市営住宅の老朽化ということで建て替え集約をしていかなければいけない。その上で新しい機能、多世代の人たちが住んでいけるようなまちづくりを目指していかなければいけない」。

13日、有識者や地域住民らが参加し初めて開かれた検討会議。今後のもみじ台地域のまちづくりについて具体的な議論を進めます。
これは、市が去年3月にまとめたもみじ台地域の再編のイメージです。新札幌駅に近い「活力・共生エリア」には住宅や商業施設を、地域の中心、「にぎわい・交流エリア」には商業施設や飲食店を、生活利便性を確保したい「安心・快適な居住エリア」には医療福祉施設などを呼び込みたい考えです。

加藤諒也記者)
「5階建ての団地が取り壊されたあと、この場所に義務教育学校が新たに作られる案も出ています」。

「にぎわい・交流エリア」には3つの小・中学校を統合し9年間の小中一貫校、義務教育学校の設置も検討されています。

札幌市まちづくり政策局 山大輔調整担当係長)
「まちのコンセプトとして子育てに適した環境、義務教育学校の設置、公園などが充実した良好な住環境、学びと成長のもみじ台というのを設定してる」。

再開発に地域住民が望むこととは?

もみじ台地域に住む人(80代)
「銀行がなくなっちゃってみんな大変ですよね。まず買い物(する場所)と銀行だね」。

もみじ台地域に住む人(80代)
「病院ね。今行っているところ閉鎖するんですよね。困っているんですよ、どこに行ったらいいのか」。

札幌市は今年度は4回にわたり検討会議を行い、来年度、具体的なもみじ台地域の再編方針を策定したいとしています。

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