アメリカのトランプ政権が先月、留学に必要な学生ビザ取得のための面接予約を一時停止したことで、道内の留学希望者にも影響が広がっています。

佐藤蓮さん)
「ちょうど合格を貰ったタイミングですごく嬉しかったんですけど、その後すぐにそういうニュースがあって一気にどん底と言ったらあれですけど、すごい悲しい感じになった」

こう話すのは、今年９月にアメリカの名門、アマースト大学への入学を予定している佐藤蓮さんです。３月に札幌の北嶺高校を卒業した佐藤さん。東京大学への進学が決まっていましたが、より高いレベルの教育で広い分野から自分好みのカリキュラムを組むことができるアマースト大学を受験し、先月、合格通知を受け取りました。

しかし、その数日後、トランプ政権がアメリカ留学に必要な学生ビザ取得のための面接の新規予約を一時停止しました。大学側からは８月中旬までにアメリカへ渡るよう言われていましたが、ビザ取得の面接予約ができず渡航のめどがたたなくなりました。現在は、回転すし店などのバイトを掛け持ちしながら面接の再開を待っている状況です。

佐藤蓮さん)
「大学としても前代未聞のことだと言われて、あまり具体的なところについてはこちらも調整中でなかなかすぐに伝えられないという話を受けました。僕としてもまだ待つばかりなので、いろんな情報、新しい情報を待ちながらビザまで準備していきたい」

多くの学生の留学支援を行う企業は、留学先にアメリカ以外の国を選ぶ人が増えていると話します。

海外留学ＥＦ・力丸賢翼さん)
「カナダやオーストラリアがすごい人気なんですよ、治安面だったりとかあとはヨーロッパでいくと、英語圏、イギリスもそうですし、あとはマルタ。アメリカ離れというよりは留学の多様化、国を選ぶ多様化が進んでいる」。

こちらの会社では、アメリカ留学を希望する学生が早めに準備を進めていたため影響はありませんでしたが、トランプ政権の動きに振り回されています。

海外留学ＥＦ・力丸賢翼さん)
「アメリカが政府発表のタイミングや修正撤廃のタイミングが読めない政権となっているので私たちも常に注視しながら考えていきたい」

学生の留学先として人気が高いアメリカ。トランプ大統領がビザの面接を再開するのはいつになるのでしょうか。