苫小牧市議会「代表質問」作成問題 市長謝罪も各会派から批判の声 問題のメール「情報漏えい認識」で対立
2025年 6月19日 17:42 掲載
苫小牧市が市議会最大会派の代表質問を作成していた問題。市長が19日の市議会で謝罪しましたが市の認識に対し各会派から反発の声が上がりました。
苫小牧市 金澤俊市長)
「この度の一連の行為は不適切であり、二元代表制を毀損する行為に当たると考え、反省しているところでございます」
2月、市の総合政策部が最大会派「新緑」の代表質問を作成するよう各部署にメールで指示していたことが発覚しました。19日の定例市議会の本会議で金澤市長は、慣例として新緑の質問作成を続けてきたことなどを「不適切だった」として謝罪しましたが、各会派からは批判の声が相次ぎました。
小山征三市議(民主クラブ)
「都合よく自作自演で質疑をするのは到底考えられない。これらの基本方針、市政方針を、市は自ら台無しにしたのではと思うが、そう思いませんか」
金澤市長)
「過程の中で一部新緑さんとの質問作成がありましたが、基本方針と市政方針で決めたことについて、自ら台無しにしたとは思っておりません」
また、問題発覚の発端となったメールの流出について、市が、職員が特定の議員に「情報漏えいさせた」との認識を示したことに対しても野党会派から反発の声があがりました。
小野寺幸恵市議(日本共産党市議団)
「間違っている市役所の事務を正したいということなんじゃないですか。漏えいじゃないでしょって。違いますか?」
金澤市長)
「情報漏洩か否かはしかるべき決裁者によって、それを出して良いかの判断があるかどうかなので、今回私たちは(決裁を)出していないので、これは情報漏洩に当たるものだと思います」