新聞記事に「無礼」と記者を呼び出す 帯広市議会の正副議長
2025年 6月20日 11:58 掲載
帯広市議会の議長と副議長は、地元新聞社の議会の問題点を指摘した記事について「無礼だ」などと抗議していましたが、撤回しました。
今月4日、帯広市議会の横山明美議長と楢山直義副議長は、十勝毎日新聞の記者を呼び出し、市議会のあり方を指摘する記事に対して「無礼」などと抗議していました。
記事は、一部議員と行政の間で続く過度な答弁調整が無くならないことを指摘したうえで、「正常な議会のあり方が分からないのなら、近隣議会の視察をおすすめしたい」と書かれていました。
十勝毎日新聞は、無礼という発言に対して、「記者は市議会よりも『格下』という認識か」などと反論。
19日の議会運営委員会では、発言について「適切な表現ではなかった」という意見が多数を占める一方、「市議会への敬意がない」という趣旨には賛同すると話す議員もいました。
楢山副議長「記者を下に見る認識は全くありませんが、無礼との言葉はそのように感じさせるということでありますから、不適切であったという風に自分も反省をしております。撤回してお詫びをしたいと思います」
横山議長も同様に「不適切な言葉だったと認識している」として発言を撤回し、謝罪する意思を示しました。