【独自】ニセコ町でも森林伐採問題 中国人が代表の企業、無届けで森林伐採 町は復旧求める方針
2025年 6月23日 17:40 掲載

北海道の倶知安町で無許可での大規模の森林伐採が明らかになりましたが、ニセコ町でも町に必要な届け出をせず伐採が行われていたことがわかりました。
廣瀬美羽記者)
「木で階段ができていて、その奥には空間が広がっています。さらに奥の方には小屋が建っているのが見えます」。
細い丸木で階段が作られ、金属のパイプの手すりも設置されています。ニセコ町曽我地区の森林の一部が、必要な届け出がないまま伐採されていたことがHTBの取材で明らかになりました。
このあたりは森林法で「森林として利用すべき土地」と定められています。伐採などを行う場合は、町に届け出が必要ですが、届け出がないまま森林伐採が進められていました。
森林が切り開かれた先には小屋のような建物があり、切り倒された木が散乱しています。
町は、先月28日、住民から通報を受け、伐採の事実を知りました。町が現場の工事責任者へ聞き取りをしたところ、伐採が行われたのは先月1日から7日にかけてのこと。その後、切った木で道を整備したと言います。
近くに住む人は、無秩序な森林伐採に不安をこぼします。
近くに住む人)
「開発が、ただ儲けだけの感じであっちゃこっちゃで勝手に進められちゃってるから、本当にいいのかなと。木なんて1年や2年で育つものじゃないから、残しておきたい」。
伐採をしていたのは中国人が代表を務める東京に本社を置く企業で、町は伐採の停止を求めています。
今後、町は伐採の範囲を精査し復旧するよう求める方針です。